J.S.バッハ

バッハを聴いた。
クラヴィーア小曲集。

とても心地よいリズム、音の並び。

バッハは好きだ。

数学的で科学的で
でも無機質ではなく
祈りのような
心に訴えてくるものがある。

音楽は美しい

これを揺るぎなく思わせてくれる。

バッハに出逢った時
祈りの音楽に心奪われた。

教会音楽として知られるバッハの曲の数々。
聖なる音
祈りの音
澄んだ音

そんなイメージがキラキラと
私の中に生まれた。

でも
今またバッハを聴いたら
祈りのイメージが少し違っていた。

基本的には祈りなのだけれど
今聴くと
償いの音に聞こえる。

私の環境がそう聞こえさせているのだと思うけれど

教会は
祈りと共に
人の罪を赦す
懺悔をして
償いの心を温める場。

償い。

今はこんな気持ちでバッハを聴いている。

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雨の降る日
私はひとり窓辺に座って
外を眺める

窓の向こうにはたぶん世界があるのだけれど
窓の曇りで良く見えない

傍らの窓には
ひとしきり水滴が線を描いて
落ちてゆく

規則正しくあるようでいて
とても自由で

水滴が
ゆっくりと
ガラスを滑ってゆく

たまにその水滴の道を
指でなぞる

雨音は
聞こえずに

私は何かを想っている
言葉にできないものを

2019.10.31記

——バッハ
平均律クラヴィーア小曲集
第1巻第1番プレリュード


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#43日目
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