黒色のやつ

実家に犬が来た。

思ったよりも小さくて毛が柔らかくて、すごく、すごく可愛かった。

でもやっぱり、同時に亡くなった犬を思い出した。
貴方をしっかり育てられていたかな、とか。私は大好きだったけどアレルギーがひどかったのもあってちゃんと伝わってたかな、とか。貴方は幸せだったのかな、とか。
思いました。

毎年貴方が亡くなった日が近くなると猫がにゃーんと泣いたり、黄色い蝶々が私の周りを飛び回ったり、猫が犬と同じ瞳で見つめてきたりするけれどやはり貴方は戻ってこなくて。
たまにどうしようもなく寂しくなるよ。
ウィリーがいないんだな、と現実に思う。
涙が止まらない日もまだあるよ。
全然立ち直れてないよ。
私はウィリーを忘れたくないんだよ。
薄れていくことは悪いことではないけど、貴方のことずっと覚えていたいと思ってる。
家族がどれだけ増えても、絶対に薄れて欲しくないの。それだけ貴方の存在が私の中で大きいのよ。
新しくきた犬も、もちろん可愛いけれど貴方以上はどこを探してもいないのよ。
今日は1人で貴方を思い出して寝ることにするね。
1日たりとも貴方のことを忘れたことがなかったよ。今日も大好きだった。
一緒に眠ろうね。

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