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大谷の財布の中身が気になる。

 日本人はアホである。昔から新しいものが好きだし、野次馬根性が半端ない。さらに心が狭く困っている人には冷たい。中国人は嫌いだが爆買いは大好きである。地球2個分の生活を捨てられずに世界がどうなろうが知ったこっちゃない。

 大谷の財布の中身が気になるやつは本当にどうしようもない。
「お前がそうやって大谷の財布の中身を気にしている間に国の金庫からはお金が盗まれている」
 そう言われても多分理解できないだろう。そもそも大谷の財布の中身を気にしているようなやつには脳みそがないからである。

 自民党と企業の癒着、官僚と企業の癒着、政治家と宗教組織の癒着とこの国は癒着でがんじがらめになった蜘蛛の巣である。誰が悪いかではない。誰もかれも悪いのだ。彼らは蜘蛛なのである。
 自民党は献金欲しさに企業にくっつく。官僚は天下り先欲しさに企業にくっつく。企業は儲けるために政治家と官僚にくっつく。宗教組織も拡大のために政治家や企業にくっつく。それがこの国の成長と分配につながればいいだろう。しかし実際はどうだろうか。肥え太るのは蜘蛛だけで、蜘蛛の巣の上では皆が今日を生きることで精一杯なのである。

 しかし、有権者はいつでもこれをひっくり返せる状況ではある。
 選挙に行って自民党以外、企業の手先以外、宗教の手先以外に投票すればすぐに楽な道に戻れるのである。ただ、今までの食い散らしを片付けなかればならずそれに何年もかかるだろうことが想像できるが、恐らくそれを我慢することが出来ずに「やっぱり政権交代は意味がなかったー」と蜘蛛たちが騒ぎ出すのに乗っかってしまうノータリンが出てきてしまうのだろう。

 考えてみてほしい。日本を一つの家として見て現状はゴミ屋敷だ。政権交代してゴミかそうではないか分別して捨てていかなければならないとしよう。それは結構な時間がかかる。前回の政権交代では60年分のゴミが溜まっていたが国民はそれがすぐに片付くと勘違いした。そして、民主党政権が悪手を何手か打ったがために蜘蛛の「やっぱりダメだー」に引っかかったというわけだ。

 たしかに野田政権なんていうクソみたいな政権もあったし、野田なんてなんでまだ議員をやってんのかわからないレベルの政治家だが、自民党に戻してはいけなかった。自民党を復権させてしまったことはさらなる日本の衰退を招いた。

 腐ってもタイと言う言葉があっても自民党の腐り具合はどうしようもないのである。
 見てみたら良い。佞臣や酷吏ばかりが出世するし、増税は毎年のようにやってくる。少子化は加速しているのはこの国の未来に希望を持てないからだ。

 50%の有権者が選挙に行かない。愛のない無関心人間になってしまった。そして残りの50%の半分は蜘蛛の仲間だ。25%しかまともな人間がいない。地方の選挙になるとさらに減ってしまうのを考えると本当に世の中の幸せを考えている人間は極々少数だと言える。

 多くの人が宮沢賢治の物語が好きだろう。銀河鉄道の夜などかなりの人が読んでいるか知っているだろうと思う。他人のために自分の命を捨てること。物語の中ではそんなようなことがいくつか出てくる。そういう物語に心打たれてきたくせに自分自身の心の糧にできておらず自分の利益のために自分勝手に振る舞っている。

 他人のために自分が犠牲になることは、誰かに強制されるものではない。自分の中から生まれるものだ。そこは理解しておいてもらいたい。そうでないと蜘蛛たちに上手く利用されるからだ。世界は極々単純だが矛盾に満ちている。その事も知っておこう。
「あなたが我慢すれば上手くいくんだから我慢して」
 これは自己犠牲ではない。柔らかな圧力だ。強制だ。自己犠牲は誰かから言われてするものではなく自分の中から出てくるものだと理解しておこう。

 世界が単純だという話としては、「犯罪者グループに政治を任せていたら世の中は良くならない」ということだろう。この際に蜘蛛たちは必ずデマをばらまいてくる。「誰それは○○国の手先だ」なんという陳腐な話でも信じてしまう人がいる。愚かに見えるが善良な者ほど疑うことを知らないからだ。ちなみに「誰それは○○国の手先(噂)」と「犯罪者グループ(実話)に任せる」のとどちらがダメだろうか。明らかに「犯罪者グループ(実話)に任せる」ほうがダメだと思わないか。ほんのちょっと疑問に思ったりすると噂の出どころは蜘蛛だろうと想像がつく。でも、いろんな人間がいるから乗ってしまう人も多いのだろう。

 最後に一つ。
 楽をしたければ、自民党みたいなものには票を入れないことだ。

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