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行事列式

小説を書いてみている。舞台は高校で。もう5万字にもなるのに、私は肝心のことを忘れていることに気がついた。

行事である。

さて、どこの高校も保護者向けにか年間行事の予定表を公開している。母校や他の名前の知っている高校のそれを見ていると、高校ではこんなに沢山の行事があったんだなぁと思わされる。

大学生となってからというもの、運動会があったことすら忘れていた。「え、そんなのあったの⁉︎」ということではなくて、「ああ、そういえばあったなぁ」という感じ。でもこれが案外バカにならなくて、書いてる最中はうっかり定期テスト(定期考査)とかの存在を忘れてしまう。私はストーリー進行に合わせて年間行事の予定表を作ることでようやくその事実に気がついた。

夏休み、冬休み、春休み。運動会や文化祭だけではなく、学校によってはスキー研修だとか都市研修だとかのイベントもある。

本や漫画を読んでいると、時間が飛んでることがよくある。ものによっては、始まってから数話で一年以上経過していたり。

物語を考えることにおいて、時間の流れほど重要で面倒なものはない。急過ぎれば変に思われるし、遅過ぎればダレてしまう。話の密度を高めるのはいいが、ライトな読者は物語の旨い部分だけを食べたがるものだ。修行パートを邪魔だと思うように。

それにしても、高校とはかくも行事の多いものだったのか。自分の記憶からは信じられない。なんか文化祭は友人がやる気出してたのでそれに協力してたような覚えはある。運動会ではダンスを踊った気もする。中間テストや期末テストだけでなくベネッセか何かの模試とかもやらされた。

私が書き連ねる彼らは、いったいどう過ごしているのだろうか。