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出生率東京0.99は、ショックなのか

今朝、新聞受けから新聞を取り出すと、

出生率1.20で最低
昨年、東京は1割れ 
人口減に拍車

の一面の文字が目に飛び込んできた。


どう思う?と聞いてみた

直後、スタエフで、そのテーマについて話してみた。

普段はあまりこうした直球の話しはしない。

恐らくこうしたテーマはXでかなりざわつく。

それが苦手なのだ。

それでも、話している途中、

これは結果にすぎません

という意見が女性から出た。

同感だ。

問題だと本当に思うのなら、もっと違う結果が出ているはずだ。


noteにも、こんなワーママの悲鳴にも近い近況が書かれていた。社畜という言葉と、ワーママが重なると、これはもう目を覆わんばかりの人生だ。

体力も気力も備わっていて、しかも投げ出さないド根性があって、それを切り抜ける運もないと、普通では乗り越えられない恐ろしいタイムテーブルだ。



移民

こんなことを書くと怒られそうだけれど、それでもこれは現実だから書いてみたい。

新聞によれば、OECDで出生率優等生の順番は、

1位  フランス
2位  米国
3位  英国
4位  ドイツ
5位  カナダ
6位  イタリア
7位  日本

とある。

その幅は出生率1.7~1.2

新聞では触れられていないけれど、ここには社会保障政策以外に理由がある。そう、誰もが知る移民の受け入れ数だ。

2位の米国はそもそも移民国家。国の中に英語が話せない地域だってあるほどだ。

それから、あまり耳にしないけれど、

1位のフランスは、これまた移民国家だといってもいい。そもそも少子化を100年計画でとらえて動いてきた国だ。気合の入れ方がただごとではない。

フランスの移民政策は既に19世紀からあって、第二次世界大戦後の高度経済成長期にも本格的に移民を入れている。景気が良くて産業が好調な時には人手不足になり、自国民がやりたがらないちょっときつい仕事のやり手が不足する。そこをフランスはスペインやポルトガルなどから力を借りている。また、2000年以降にも、再び労働者不足で移民を受け入れている。

サッカーのワールドカップなどを観ていると、あれ?フランスってどんな国?と戸惑うことがある。ドキュメンタリーで取り上げられることがあるけれど、外から入ってきた人の多さゆえ、国内で仕事の奪い合いなどが発生し問題も多い。なにしろ、移民は家族も呼び寄せることが許されているのだから。

3位の英国もやはり移民が多い。その英国移民の現状はこの本で詳しく書かれている。確か英国にはポーランドからの移民が多かったはず。とはいえ、英国はその移民問題でEUを離れてしまったわけだけれど、、、。

4位のドイツは、メルケル首相の移民受け入れ政策が際立っていた。彼女はそもそも東ドイツ出身だ。教育レベルは違わなくても、経済格差があって、同じドイツの中でも、まるで移民のように苦しい思いや悔しい思いをしてきた人だ。だからこそ、当時の弱者側であった移民の受け入れには寛大だった。

と、こんな風に、出生問題で日本で触れられない移民問題について考えてみる。

人口が増えない、働き手が増えない、のであれば、こんな政策があるし、実際に先進諸国はそれをしてきている。

日本は特別な国だからそれは無理、ということも良く聞く。けれど、人口が増えないのであれば、そんなことが何処の国でも政策として取られていることをもっと議論してもいいと思う。

他の国から人が流れ込むと、国の形が崩れるという考えももっともだと思う。けれど、すべてが統一されているのがいいというわけではない。様々な人種が暮らす国には、エネルギーが生まれる。画一的でない国は活気があって新しい産業も興りやすい。


競争

新聞には、東アジアについても書かれている。韓国の出生率の低さは世界でも注目されているけれど、実はシンガポールも台湾も、出生率は日本以下だ。

シンガポールは海外からのメイドさんの人口が一定数いる。だから、働く女性は人の手を借りて家事育児を切り盛りできるけれど、そのシンガポールでさえ出生率が1を割る。

台湾は分からないけれど、

韓国とシンガポールに共通するのは受験戦争だ。

韓国では受験校の前で祈る親の姿がよく報じられるけれど、シンガポールも小6で進路が決定する。子どもの受験のために子どもが小学校に上がる頃、キャリアウーマンママが仕事を辞める話しを聞く。


結びに

人口問題は社会問題だ。決して女性個人の問題ではない。

それが本当に問題なのであれば、最も分かりやすいのが人を受け入れる方法だ。と言っても、この国に来たい人がどれほどいるかが問題だ。日本の場合、働き方の問題はかなり深刻で、特に女性が働きたくない国と言われている。誰もが知っているのだ。この国の女性の働き方は変だということを。

先のワーママりもさんの話でも、尋常じゃないことが分かる。これこそが、欧米の働き方との違いだ。

わたしが変わらなきゃいけないと思っているのはここのところ。センシティブな話が多いことから、色々な機会をお借りして発信していく予定。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


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