久しぶりの街歩き

長い間、外に出ていなかった。もう気ままには外に出られないと思ったけれど、今日は素敵な街歩きができた。

といっても野暮用があっての外出で、お世話になっている司法書士の先生のオフィスに行くことになっていた。場所を確認すると表参道ではないか。お引っ越しされたのは知っていたけれど、随分おしゃれな街に事務所を構えられていた。

表参道なんて何年ぶりだろう。青山や原宿とも違い、落ち着いていていい街だ。と言ってもわたしの向かう先は根津美術館より遥か先の骨董通りよりちょいと先にある静かな通りだ。

途中、気になる建物がいくつかあった。たとえばこちら。

ブランドとは力があるものだあなぁと思いながらパチリ。日差しも柔らかく、行き交う人は外人ばかりで、なんとも垢抜けた街だ。

帰りに根津美術館に行こうと思ったら休館日なのだろうか、重そうな鉄の門が閉じられていた。ここはずっと気になっていて、それでもまだ入ったことのない美術館だ。竹が美しい。今度必ず時間を作ってこようと思った。

それから東京駅へ出て、二つ目の野暮用を済ませるともう3時前。考えてみるとまだ何も食べていない。足もクタクタで空腹で力が入らない。

こんな時は、丸善の喫茶店を目指すのがいい。静かだし、一人の時には窓の外を眺めながらぼんやりできる。

外を見ながら、ゆっくりとハヤシライスを噛み締める。あゝなんて幸せなんだろう。牡蠣フライの香りが口一に広がる。美味しい。

荷物にはなるけれど、帰りには本だって買えるし、ハヤシライスだって丸善の一階で買える。コクがあって美味しい。

ずっとお粥続きの母にハヤシライスを購入。昨日は黒胡麻豆腐を喜んだけれど、今日はこちらが珍しかったようで、夜は完食だった。

それにしても、外に出てだいぶ疲れていたことに気がついた。気づかない間に脳が新鮮さを求めていたのだろう。街のあらゆるものが目にしみた。

自然も好きだけれど建物が好きだ。今日は綺麗なビルをたくさん目にした。建物が美術の最高峰なんだっていっていた人がいるけれど、本当だなぁと思う。

※最後までお読みくださりありがとうございました。

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