遺伝の授業で思ったこと

僕はまだ1年生ですが、学科の専攻科目がちょくちょく入ってきていて、遺伝学の授業で、メンデルの遺伝の法則について学びました。
(メンデルの遺伝の法則自体は中学生の時に習っているので、医学科の授業で再度やるんだ!と少し拍子抜けでした。)

まずどんな授業なのかをざっくり説明すると、メンデルの遺伝の3法則を学んで、そして遺伝の法則を使って子世代における遺伝病の発症リスクを予測できるようになろう!そして例外も学ぼう!というものです。血友病やアルビノは遺伝の法則に従うんですよ!!

思ったこと①

このnoteを読んでくれている皆さんや私も含め、学校では「優性遺伝」「劣性遺伝」などと聞いたことがあると思います。しかし近い将来には、

劣性→潜性  優性→顕性

と言い換えられるそうです。
2017年に日本人類遺伝学会で検討され、2020年に日本医学会で答申が行われました。私たちが使っている「Essential 細胞生物学 第5版」という教科書にも、潜性、顕性という表記がされています。

本来、優性劣性というのは片方の対立遺伝子がもう片方の対立遺伝子に対しての表現型の現れやすさを表しているだけに過ぎず、優れている、正常、優秀という訳ではありませんが、誤解を招く表現ということで変更されるそうです。

思ったこと②

遺伝の授業では、遺伝子をAA Aa aaなどと表すのですが、教授が
「Aのホモは〜」というので、最初はひやっとしました。
AAやaaは「ホモ接合体」、Aaは「ヘテロ接合体」と言います。

ヘテロセクシュアルなどという言葉を聞いたことがある人もこのnoteを読んでくれている人には多いと思いますが、授業を聞いている大半の医学生は"ヘテロ"という言葉が自分の性的指行を表す言葉だとは思いもしないんだろうなと思いながら授業を聞いていました。

また、高校の化学では「シス・トランス構造異性体」を習いますよね。でも、大半の化学を習っている高校生は自分の性自認をシスジェンダーと言うことは知らないんだろうなと思います。

こんな感じで、これからも何気にホモという言葉を聞くことになると思いますが、ちょっとヒヤヒヤしちゃうなと思いました。

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