フラッドが私に歌っている話
まだまだ失恋中。
私には好きなものがたくさんある。
真夜中に寄り添ってくれるロックバンド
表紙に一目惚れした本
甘くていい匂いがしそうなお菓子のイラスト
お気に入りのラジオ番組
ついつい集めてしまうマグカップ
チェーン展開しているあのご飯屋さん
他にも書ききれないくらいたくさん。
好きなものがありすぎて、今まで暇だなんて思ったこと一度もない。私には好きなものがたくさんある。
はずだったんだけど
ふと仕事をしている時、(私には何もないんだ、空っぽだし家に帰っても私には何もない、これから流れていく時間どうしたらいいんだろう)って思ったんだよね。
どうしていいか本当にわからなくて
仕事は冷静に取り組めてたけど…
好きなものどこいっちゃったんだろ。
元々好きなものなんてなかったのかも?と本気で疑った。
音楽聴きたくない、テレビ見たくないし食べたいものも全くない、眠れない…
自分はなんて虚しい人間なんだろうって落ち込みまくった。
一番大好きなロックバンドはこういう時にこそ助けてくれると思うんだけど、一回だけBlu-rayを流してみてその後は苦しくなって聴くことができなかった。
失恋してからたまにノートやスマホのメモに感情を書き留めるようにしていた。
そこで分かったかもしれないことがある。
私が好きな大切なものたちは今まで、大好きな彼が大切にしてくれていたのだった。
それは彼が私の大事なものを同じように大事にしてくれていた証であって、だからこそ今はそれらに近づくと苦しくなる。
だから彼を失ったことで自分の大事なものも全部失くしてしまったように勘違いしてるんじゃないか?ということです(わかりにくい)
だからたぶん私には好きなものがたくさんある。大切なものだらけ。
そうなると彼と共有してこなかった私の好きなものってあるっけと考えながらa flood of circleの曲を流してみる。
a flood of circleことフラッドは妹の推しバンドであり、私の推しバンドとも最近少し関わりがあった人達だ。
妹に連れて行ってもらいライブをみたことがある。そのライブですごく好きな曲ができた。
その好きな曲ばかり私は気に入って聴いていたんだけど、この時はほかの曲に強く衝撃を受けた。
今までもランダムで聴いていたはずなのに気にも留まらなかった曲。
なのにその時はすぐに歌詞を見なければいけないと思うほど引き込まれて、声や音は体中に突き刺さって、でもすごく優しくて。尋常じゃない量の涙が出る。
私に向けて歌ってくれてるなんておこがましいけど、この時はきっと私に歌ってくれていたんじゃないかと思う。
「今この歌聴けよ!!」ってすごいタイミングぴったりに差し出してくれた気がしてる。
長文になってしまったけど、もし今これを読んでくれている方が失恋中だとしたら
フラッドじゃなくてもいいから、あなたにとってのフラッドは何かなって探してみてほしい!
マンガでもアニメでも映画でも、あなたの大切なもの。
それでももし見つからなかったら、フラッドめっちゃおすすめなので聴いてみてください。(新参者がなに言ってんだという感じだけど)
フラッドありがとう。
New Tribe