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【人生設計】育休を振り返って。人生における育休期間の意味とは

今年の4月、保育園が決まれば晴れて育休から職場復帰を果たす予定だ。
気づけばもう育休も残り3ヶ月と考えると、何となく焦燥感を覚える。

思えば今まで、自分の性格に反して結構ハードに活動してきた気がする。

小中学生は学校から帰ってきて遊びに行ったり習い事をしたり塾に行ったり。
高校はゆるい方ではあるが日曜以外毎日部活。
大学はサークルもバイトも掛け持ちして、遊びや飲み会も出席率高めでほぼ毎日稼働。
社会人になってからも労働時間の長い業界なので毎日帰宅は22〜23時。

結婚して、できるだけ早く子どもを望んだのも、そろそろここらで少し長い休みを取りたいと思ったから、というのも実はある。

アラサーにしてやっと丸々1年間、産休・育休で長期休暇を取ることとなった。

実際、生まれてからは「育業」という呼称に頷きたくなるほど、およそ「休暇」とはいえない生活だ。仕事ほどの時間拘束はないとはいえ、寝不足などの体調不良やストレスを考慮すると、健常時にフルで仕事をしているよりしんどいともいえる。
産前の約2ヶ月も、時間は自由なものの、骨盤痛が酷く1人で遠出はできないし、臨月になってからはいつ産気づいてもいいように限られた行動になるので、身体は自由とはいえなかった。

しかし、仕事をしているより自由な時間があったことは事実だ。

ふとこの休暇期間を振り返って、自分が何を成したのか、何を成すべきだったのか、残り期間をどう過ごすかについて考えてみたくなり、筆を取った次第である。

成したこと

出産

頑張りました。本当に。
無事に生まれてくれて良かったと思う。

育児

頑張っています。それなりに。
だんだん自分もできることやわかることが増えていくのが楽しかったりもする。
生理欲求や安全管理はもちろん、愛着、人格形成、教育……これからも気をつけながら、楽しみながら、やっていきたいと思う。

家事

産前から料理や洗濯、できる範囲の掃除はしてきた。
食費は正直産休前より安くついているのか微妙なところだが、レパートリーも増えたし、なんだかんだやればできるということがわかった。

しかし、産後はだいぶ厳しい。
やはりタイミングが難しく、できないことが逆にストレスになってしまう。
また、育児を優先的にしているという意識があるため、家事を手伝ってくれない夫へのストレスにもなっている。
★詳しくは別の記事

家事への苦手意識は強くなってしまった。

各方面への挨拶

上司等への連絡はもちろん、会社訪問を一度済ませているのが大きい。
また、産前に言っていた人はあらかた家に呼び、お披露目できたと思う。

帰省

お互いの実家へ、子連れで帰省。
実家へは何度か定期的に日帰りで、遠方の義実家へは長期休暇の時だけだが、泊まりで遊びに行った。
両家とも初孫で楽しみにされていたこともあり、とても可愛がってもらえている。
私達の祖父母が生きているうちにできるだけ多く会いに行きたいと思っているので、今後も機会を見つけて行くようにしたい。

断乳=アルコールとカフェインの解禁

生後7ヶ月を迎えた辺りから1週間ほどで断乳。
いつまでも意志が揺らぎ、夜泣きの際に添い乳したくなるので、年末年始にする!と決めてその日からお酒とコーヒーを解禁。
もともと混合栄養で、母乳も多くなかったのかほぼミルクで腹を満たしていたので、1〜2週間前から日中は母乳をあげずミルクだけで過ごし、夜間から早朝にかけての授乳を2回から1回、と減らして、お酒を飲んだ日から断乳。全てミルクに。
離乳食も現在中期で2回食。順調に食べてくれるので、このままうまくいけばミルクも卒業できるはず。

協力体制の構築(夫の教育)

育児がパパ1人でもできるように、最初からできるだけ一緒にするようにしていた。
その甲斐あって、割と早い段階から日中夫に任せて出掛けることができた。何ならお風呂は夫担当なので、私よりも手慣れている。
ただ育児に割いてくれる時間は正直そこまで多くない。
仕事が忙しいからだ。
かわりにできなかった家事をやっておいてほしくても、なかなか思うように動いてくれないことが多い。
休日は比較的やってくれるのでだいぶ負担は軽くなる。
仕事に関しては改善する気がないようなので、平日はいかに期待せず自分のできる範囲でやるかが大事になりそうだ。

成すべきだったこと
(成したかったこと)

報告

産休育休で周りに対してすべきことといえば、出産の報告だ。
SNSでは投稿し、そこで繋がっていない人にも別件の連絡を取った際についでに伝えるようにした。
ただデリケートな話題なので、誰でも彼でも片っ端から、というわけにはいかない。
「この人には妊娠前からそういう話もしていたから」とか「産休中に会った」とか、なるべく理由をつけられる人に絞ってきた。
しかし、すべきか迷ってまだ直接報告できていない人もいる。おそらくすべきなのに忘れている人もいるだろう。敢えて探そうとはしていない。
義理を果たしておきたい気持ちはあるが、今はまだこれでいいかと思っている。
きっと時が来れば、何かしらのきっかけがあるはずだ。そう考えることにしよう。

遊びやご飯のお誘い

「生まれたから見に来る」とか「飲めるようになったから飲みに行く」とかの口約束を、なるべく果たしていきたいと思っている。
比較的時間がある今だからこそ誘えるというのもあるし、単純に外に出たいとか、夫以外と話したいとかもある。
別の記事で書いたように、自分で機嫌をとるために、そういう予定を入れてしまいたいというのも。
ただ相手の状況次第でもあるので、様子を窺っている。

休養・体力づくり

本来の目的。激務に疲れた心身を癒す。
これは今のところ微妙だ。
産前は確かに良い休養になった。十分眠れたし、自分で料理も作って健康的な食事を摂れた。
ただそれは妊娠中特有の眠気で必要なものだったし、栄養は赤ちゃんに流れていっていた。
そして出産で一気にマイナスになり、まだ回復期である。
育児しながら。夫へのストレスに耐えながら。

体力づくり、中でも一番気になっていた「抱っこに必要な筋肉」については、確かについてきたと思う。
これからも大きくなっていき、その都度「重い」「しんどい」とか言いながら、でもふとした時に「そういや慣れてきたな」と思うのだろう。

資格取得

自分の少し前に出産した先輩が、「社会から取り残されないように」と資格を取っていたのを聞いて、社会から〜は思わなかったが、資格の勉強をするのは良いかもしれない!と思い、書店に行って資格コーナーを見たことがあった。
特に自分が興味を持っていて私生活に役立ちそうだと思い、食にまつわる栄養士や調理師の資格を取ろうかと考えていた。
しかし結局パラパラっと見た参考書の内容が、あまりにも高校大学受験を思わせるような暗記科目然としていて、「こんな縮んだ脳じゃ暗記は無理だ!仕事に必要でもないなら尚更、きっと気力がもたない…!」と断念してしまったのだった。

ただ、今思えば、逆に脳の力を取り戻す為に暗記などで使った方が良いのではないか。
たとえ資格取得まで至らなくても、勉強によって少なくとも今よりは新しい分野の知識が増えるはずで、将来どこかできっと役に立つだろう。
職場復帰後、クライアント等との雑談には使えるかもしれないし、業務内容的にいつかその分野の仕事を担当する可能性はある。
究極、私生活には活かせるから、仕事に全く関係なくとも良いではないか。

それならそれで、実は日本酒検定も受けてみたいと思っている。
妊娠中・授乳中は飲めないからと諦めていたけど、断乳した今、もう自由に飲み食いできる。学んだことを実践で身につけることができる。

今これを書きながら、だいぶ気持ちが乗ってきたので、良い参考書があれば読んでみよう。

スキルアップ

上で仕事に関係なくても…とは書いたが、やはりせっかく時間があるなら、仕事に役立つ勉強をしておいた方が、復帰後も重宝してもらえるだろう。
特に、常に最新の情報が求められる業界だ。仕事していたら自然に入ってくることが、この1年全く入ってきていない。
置いていかれないように、知識のアップデートのために、関連分野の勉強はしておくに越したことはない。

ただ、仕事に疲れて産休育休を望んだ部分もあるという点を考慮すると、仕事から少し距離を置きたい気持ちもある。
仕事のための勉強も、勤務時間内に収めるのが理想で、プライベートとの境界をはっきりさせておきたい。
今はプライベートの時間だから、仕事にまつわる勉強はやはり少し抵抗がある。というか単純に優先順位が低いのだと思う。

そうなると、人生におけるこの休暇の意味、意義を考えてしまう。

人生における育休期間の意義

もともと自分にとっては少し生きるスピードを緩めるためのクールダウン期間だと思っていた。
あるいは、自分1人のための生活から、「家庭」を意識した生活へ変化するための区切りだろうか。

そもそも私の人生における優先順位が「仕事<家庭」なので、「仕事に戻るために何かする期間」と捉えたことがなかった。

でもこれから先を考えると、子どもが1人でもいる以上、本当にこんなに時間が取れる期間はもう二度と来ないだろう。
第二子ができた場合の育休でも、上の子がいるからかなり制限があるはずだ。
子どもが巣立って隠居して経済的に余裕があれば、くらいだ。

今のところ、成したことを見るに、ただひたすら目の前のことに取り組んできただけで、未来を見据えた何かをしていたわけではない。
本当にこのまま流れに身を任せて過ごしてしまって良いのだろうか。

しかし、これから先訪れないスローライフというなら、無理に隙間を埋めず、今のうちに休んでおくことに意味はある。
ずっと走り続けることは難しいからだ。
これでもかというくらい休んで、十分充電して、これで仕事が始まってもしばらく頑張れる、という状態にしておくことは無駄ではない。
休めているかはさておき、だが。

自分にとってどちらが重要か、性に合っているかだと思う。

それで言うと、私の生き方のモットーは「無理をしない」「今を生きる」であり、おそらく「仕事関係の勉強をする」は「無理」にあたる。
今までも長時間労働やストレスが続くと、気持ちは「まだもう少しやれる」と思っていても、熱など身体に支障が出て、強制的に休養を挟むことになっていたし、気持ちがだめだと思ったら自衛することを一番に考えて行動してきた。
一方で、せっかくの唯一の休み期間、やりたいことはたくさんある。あの時やっておけばよかったな…と後悔する羽目にはなりたくない。「やりたいこと」は「無理」にならないし、それが「今」すべきなら、多少無理してでもした方が精神衛生上良い。

すなわち、最適なのは「自分の身体に支障をきたさない範囲で今のうちにしておきたい好きなことをやる」だ。

残り期間の過ごし方

そうと決まれば、先述の「成したかったこと」からできそうなことを、優先順位をつけて挙げていこうではないか。

資格取得

今一番興味があり、無理なさそうなのは「日本酒検定」だ。
本さえあればすぐに始められるので、早速買ってみたいと思う。

スキルアップ

上述した仕事のための勉強というと、もっと専門的な分野の勉強を想定していたが、それを「無理」とした場合、他に無理ではない範囲でスキルアップに繋がることはある。
「読書」だ。
産休中に読もうと思って実家から取り寄せた積ん読もまだそのままなので、すぐに始められる。
仕事が結構文章を扱うものが多いので、自分が好きな物語の世界に入れるだけでなく、語彙力を高め、美しい文構造を肌で覚えられる「読書」はもってこいなのだ。
ただしまとまった時間が取りづらいため、途切れ途切れになってしまうと没入しにくく、それを思うと手を出しづらいというデメリットもある。
こればかりは、「気が向いた時に」としておく他ない。

休養・体力づくり

休養は夫の協力次第ではあるが、なるべく無駄な時間を過ごすことがないように心掛けたいと思う。
例えば、さっき見たばかりのSNSをまた開いてぼんやり更新しながら見るとか、おすすめの投稿サーフィンとか、調べていたことと関係のないネットサーフィンとか。
それが役に立つこともたまにあるのだが、その時間で寝るとか目を瞑るだけでも身体を休めた方が、脆弱な私にとっては良い気がしている。

また、体力づくりは筋トレとまではいかないが、昨年末に体重を測った際妊娠前より数キロ痩せていて流石に危機感を感じたので、この年末年始から「デブ活」を始めた。
とにかくたくさん、栄養も気にしつつ、お腹いっぱいまで食べる。空腹の時間をなるべく作らない。
自分で料理する場合も、パスタは多く茹でるし肉は多めのパックを買う。
もともと痩せ型なので、妊娠前より少し増えるくらいを目標に、続けていこうと思う。
これが、体力づくりにも繋がるはずだと信じて。

…余力があれば腹筋など筋肉もつけたいと思う。

その他

報告や遊び等のお誘いは、年明け少し落ち着いた辺りから、ぼちぼち声をかけていこうと思う。
予定を入れすぎると嫌になったりしんどくなったりするので、ほどほどで。

最後に

正直自分で書いていて、自分に甘いな、と思う。

でも、甘くて何が悪い。
一度きりの自分の人生だ。
他人のために我慢して、したいこともできず、自滅していくなんてあほらしい。
なるべく迷惑をかけない程度に、やりたいようにやろうじゃないか。

そのかわり、他人にも求めない。
自分が自分でどうにかできる範囲でする。
そうすれば、自分も周りにも不満が生まれにくいはずだ。

…とまぁ全てただの私の個人的な意見ですが、誰かの何かの参考になれば幸いです。

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