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かえしぬい

もしnoteを始めるなら、最初はこれについて書こうと決めていたので、書いてみる。

裁縫は、実際やってみると雑な仕上がりになってしまう私だけど、「返し縫い」なら知っている。なんなら、「返し縫い」という言葉に私は救われたことがあるのだ。 
もしも、「返し縫い」の妖精がいたなら、「あの時助けてもらった者です。」と高級なお菓子を持ってお礼を言いたい。そして、次の文章で出てくる、返し縫いの存在を教えてくれた人にもお礼を言いたい。

「あなたは今、返し縫いの状態なんだね。弱くなってるんじゃなくて、強くなってるんだよ。」


この言葉は、しんどくてしんどくて、どうすればいいのか分からない、消えたら楽になるだろうかと考えていた当時の私に、とある人がくれた言葉だ。

返し縫いとは、チクチクと前に糸を縫って、糸がほつれないように、頑丈にするために途中で糸を引き戻して縫う方法らしい。(ですよね?返し縫いの妖精さん!)
その人は、返し縫いで、当時の私の状況を分かりやすく説明してくれた。

過去の自分を変えよう、つらい状況を乗り越えようと日々、前に進もうとしても、「結局自分は何も変わってない、前に進めていない、情けない」と思うことは今までに何度もあった。
「大嫌いな弱虫な自分に戻ろうとしてるんじゃないか」と思うととても怖かった。

でも、そんな自分を情けなく思っていた当時の私にとって「返し縫い」という言葉は、不思議と心にスッと入ってきた。初めて自分が認められた気持ちになれたのだ。
それから私は、自分の弱さに打ちのめされそうになっても、「自分は強くなろうとしてるんだ。」そう思えるようになった。

言葉はナイフでしかないと思ってたその時の私は、言葉で人を救うこともできるんだと初めて知ったのだ。


さて、これ以上書くと私の文章の下手さが暴走するのでここまでにしようと思う。(すでに暴走してるよ...)

今回は、誰かからもらった言葉をテーマに書いてみた。次からは、自分の言葉や考えをもう少し表現してみたい。

 
                                                                               うみ。

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