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認定電気工事従事者の認定講習受けてきた

 先日、認定電気工事従事者の認定講習を受講してきました。

 すでに第二種電気工事士の資格は所有していたので興味本位で受けてみました。特に講習にあたって試験などはなくただお話を聞いてきただけですが、なんとなく記録しておこうと思います。

(本記事は2022年3月13日に書かれたものであり、将来的に法令および講習内容等の変更が生じる可能性があります)

認定電気工事従事者とは

 認定電気工事従事者とは、自家用電気工作物の工事(最大電力500kW未満の需要設備)において簡易電気工事(600V以下で使用する電気工作物の工事で電線路に係るものを除く)ができる者を指します。

 第二種電気工事士は、一般用電気工作物の工事しかできませんが、この講習を修了すれば自家用電気工作物の工事(一部)もできるようになります。

 さて、ここまでで一般用電気工作物だの自家用電気工作物だの若干イメージしにくい単語が出てきましたので以下にまとめておきます。

電気工作物の分類
電気工作物の分類

 一般的な認識として、電気工作物というまとまりがあり、その中に家の配線などを指す一般用電気工作物と、工場の送配電線路などを指す自家用電気工作物が包含されているような感じです。

 以上を踏まえつつ各工事士等の行える作業区分をまとめたものを以下に示します。

工事範囲
工事区分

 ここまでくればなんとなくわかったような気がします。

認定電気工事従事者の認定講習とは

 認定電気工事従事者の認定講習とは、認定電気工事従事者になるために必要とされる講習のことです(そのまんま)。

 受講資格は以下のとおりです。

  • 第二種電気工事士の免状が交付された者

  • 電気主任技術者(いわゆる電験)の免状が交付された者

 なお、以下に該当すれば受講は必要なく、申請のみで認定電気工事従事者になれます。

  • 第一種電気工事士の試験を合格した者

  • 第二種電気工事士の免状取得後、3年以上の実務経験を有する者

  • 電気主任技術者の免状取得後、3年以上の実務経験を有する者

 個人的に第一種電気工事士は免状交付に実務経験が必要なので、第二種電気工事士取得後のしのぎとして認定電気工事従事者を取るケースが多いのかなと感じました。

 講習については、年に2回、上期講習と下期講習が行われます。
 ちなみに、講習会場には定員が設けられており、早めに講習を申し込まないと結構な速さで席が埋まってしまい希望日に受講できなくなります。しかもほとんどが平日なのでまあまあ不便です。

 受講料は12,500円(税込、テキスト代含む)とかなりお高めで、これに加えて講習後に申請する認定電気工事従事者の免状交付申請料として4,700円かかります。高いです。

 講習は10:00から17:00までの7時間(うち1時間はお昼休憩なので実質講習時間は6時間)で行われます。以下に講習科目と講習時間をまとめます。

  • 配線器具並びに電気工事用の材料及び工具・・・・・・1時間30分

  • 電気工事の施工方法・・・・・・1時間30分

  • 自家用電気工作物の検査方法・・・・・・2時間

  • 自家用電気工作物の保安に関する法令・・・・・・1時間

 講習は配布テキスト(認定電気工事従事者認定講習テキスト)に沿って行われるので、講師によっては補足説明が乏しくテキストの読み上げだけで終わる場合があります。自分の受講した講習は2名の講師が招聘されていましたが、片方の講師はテキストの音読だけされてました。ちなみに受講者は結構寝てました。

 受講の申し込みは(一財)電気工事技術講習センターのHPからできます。

雑感

 途中なに言ってるのかまったくわかんない場面もありましたが、講習内容はそれなりに面白かったです。

 2022年4月1日から免状がプラスチックカードに変わるようなので、4月に交付申請を提出しようかなと思います。すでに取得済の第二種電気工事士の免状もプラスチックカードにしたいなと思うのですが、どうやらプラスチックカードへの変更の申請というのはダメっぽくて…それこそ故意に汚損して(?)再交付という形にすればプラスチックカードにできるんでしょうけど、この方法はかなり野蛮です。

 というか認定電気工事従事者って名前が長くてややこしいです。認定電気工事士でもなく、簡易電気工事士でもなく、亜種電気工事士でもなく…

 とりあえず電気系の資格取得はこれで一旦ストップします。
 たしか電験(3種)は年2回の試験に変更で科目合格も生きているということは計6回で4科目受かれば…シメシメ…と思うのですが、途中でライフイベントがあるとどうも気が乗らないというか、やらなきゃいけないことが他にもあるので一旦仕舞っておきます。というか単純に難しそうだし。

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