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短歌

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ウメガカが詠んだ短歌です。
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#推しのいる生活

短歌まとめ(2024年9月)

自選短歌5首 郊外のイオンの隅で目が合った去年のきみを連れて帰った 地に足がつかないように厚底の靴で歩くのわたしは天使【題『靴』】 水道の水が冷たい ひきこもるぼくの家にも秋が来たのだ【題『秋』】 やさしさは有限やねんで やわらかき赤えんぴつの芯をとがらす【題『赤』】 かさかさの畳はひだまりのなごり かつてあなたがここにいたこと そのほか9月に詠んだ短歌 地に足をつけられなくて厚底の靴で歩いた川辺の天使 なじませてすすぐだけです 憧れて思い知るまで30秒です

日常と性癖の短歌集【自選100首】

初めまして、ウメガカと申します。 普段は「日常と性癖(と、推し活)」をテーマに短歌を詠んでいます。 今回は、今までに詠んだ歌の中から、お気に入りのものを100首選んでみました。見ていってもらえると嬉しいです。 よろしくお願いします。 偏愛短歌 カチカチのフォカッチャ食べた月曜の朝のことすら愛おしかった 不器用なままでいてよね身勝手な願いを込めて髪を編み込む 「晩ごはん何食べるん?」への回答は電子レンジのチンじゃとけない ずぶ濡れのわたしの前に現れた明いたき火のような

推し短歌(推し活したいけど促されたくはないな編)

推し方も誰を推すかも私が決める誰の指図も受けないからね 推しがいる人生ってすごく楽しくて充実感があるので、推しはいるに越したことがないし、推し活もできればしたほうがいい。誰もが誰かを推している「推し活ブーム」の中で、推しの存在は推している側のアイデンティティにさえなっている。 けど、個人的には、推し本人ならともかく外野に「さあ推し活してください!」ってされるとなんか冷めちゃうとこあるよな、と思って詠んだ歌です。 推しに「推して♡」って言われたら「全力で推す〜〜〜!!!!!」

短歌(死の淵で輝く推しへの賛辞編)

いよいよ明日! 文学フリマ東京36にて、日常生活やオタク的性癖について詠んだプチ短歌集を頒布します! 日時:2023年5月21日(日) 12:00〜17:00 場所:東京流通センター 第一展示場【R-17「梅ヶ香堂」】 ※イベント詳細はこちら 新刊に収録予定の短歌のうち、今回は「推し」をテーマに詠んだ歌を紹介します。 もしお気に召しましたら、Twitterやnote(随時更新中)に投稿している、他の作品もご覧になってもらえると幸いです。 【9/24追記】note投稿企