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 「虚無観からの超克」 ――未知なる道を歩む魂へ捧ぐ―― 


 「虚無観からの超克」 ――未知なる道を歩む魂へ捧ぐ―― 


「虚無観からの超克」のあとがきより抜粋

 自然科学に依拠した通常の思考では世界認識をするには理解し難いし、虚無的世界観かを超克することは出来ない。
さらには「名状し難い苦悩、懊悩」を通過せねば「無私の精神」にも至る事は不可能である。これは分野問わず、自己表現する哲学者、芸術家、文学者、詩人等ですら困難な小林秀雄風にいえば「呪われた道」である。

「呪われた道」とは物質界での足場の完全な消失を意味する。物質界に於いて体験、経験を通して染みついたあらゆる物事の認識の土台が消滅すれば、全ての判断基準も消え去る。

 このような意識状態が単なる観念的なものであれば方向性の無い「虚無的世界観」に囚われる。これは弱肉強食の獣のような最も危険な意識状態である。よく言われる、一切の生物は時が経れば「死滅する」という実体無き「無常観」である。

 表題の「虚無的世界観からの超克」は如何にしてこの実体無き観念的、虚無的世界観を超克出来るか、であるが、これは今日の唯物論が蔓延している状況を観れば、頗る不可能に近い程難しい。
 だが、克服するのは可能である。人間に具わっている健全な「思考」を正しく徹底的に真摯に錬磨すれば、である。無論、簡単ではない。繰り返すが、地道な歩みを続けることしかない。その歩みの過程こそが大事なのである。


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