見出し画像

天然温泉ざぶ~ん

「天然温泉ざぶ~ん」は、静岡県の東部、沼津市にある温浴施設です。国道一号線を走り、原という地区の交差点を北側に入ったあたりにあります。かなりいろいろな設備の揃っている施設なのですが、パッと見で見つけられる人は多くないでしょう。なぜなら、ざぶ~んを含む建物は、1F部分はパチンコ店になっており、その上階部分が温浴施設になっているのです。ざぶ~んに行こうと思ったら、まずはパチンコ屋の駐車場に入り、立体駐車場で2Fまで行く必要があるのです。おじさんも迷いました。

浴場にはスタンダードな白湯から、電気風呂、ジェットバス、スーパージェットバスといろいろ揃っていますが、サウナはありません。どこにあるかというと、露天に出たところにサウナ小屋があるのです。

サウナ小屋にはいると、前室があり、そこに給水機が設えてあります。何セットか入る場合にとてもありがたい配慮ですね。サウナ室内はそこそこ広く、15~20人くらいは入れるのであないでしょうか。3段のひな壇になっており、温度は85℃くらいです。横の壁がガラス張りになっており、段に腰かけながら、露天の様子が見れるようになっている明るい室内です。レジャー系の気持ちのいい造りですね。

そして、ざぶ~んの楽しみと言えば、ロウリュです。既定の時間になると店員さんが入って来て、おじさんたちに氷を一つずつ恵んで下さいます。ああ、ありがてえ。氷じゃ!氷じゃ!室内のおじさんたちは皆、肌に当てたり、ガリガリ齧ったりして大喜びです。

そして、ロウリュの開始です。店員さんはおもむろにサウナストーンにアロマ水をかけます。アロマ水はじゅわっという音と共に、あっというまに蒸気となって湿度を上げ、室内の体感温度が上がります。さらに店員さんは、お祭り用の大きな団扇を仰ぎ、室内上方に溜まっている熱い空気を対流させます。氷に夢中になっているおじさん達の背中に、一気に熱い空気が覆いかぶさり、一気に汗が吹き出します。この熱さが、また気持ちいいのです。

さらに、アウフグースのサービスです。店員さんは、ひとりひとりをターゲットにして、順番に団扇で仰ぎます。おじさんに襲い来る熱風。ロウリュで流した汗に加え、また新たな汗がドバっと吹き出します。熱い。熱いけど気持ちいい。そして、なんだかお祭り感があって楽しいのです。

そして店員さんがサービスの終了を告げると、おじさん達は汗まみれのまま拍手を送るのです。ありがとう熱波師さん。レジャー系のサウナのロウリュ&アウフグースというのは、華やかで爽快ですよね。

十分に汗をかいたら水風呂です。サウナ室の隣にある水風呂は天然水を引いており、水深がとても深く、首まで余裕で浸かれて気持ちいいです。温度は16℃くらいでしょうか。露天の風景を見ながら、長く入っていたくなる気持ちのいい水風呂なのです。

水風呂から上がったら、すぐそばのベンチで休憩しましょう。サウナ小屋自体が露天にあるため、外気浴をするためにあらためて露天へと来る手間が省けます。水風呂から出て3歩でベンチ・外気浴です。素晴らしい。

ポカポカになった後のサウナ飯は、ざぶ~ん内の食堂で。沼津と言えば沼津港のお魚や干物、ぎょうざ等が有名ですが、ここでは何故か蕎麦メニューが充実しています。自家製の十割蕎麦とのこと。サウナの後の冷たい蕎麦、いいじゃないですか。つるつるっといただきましょう。

おじさんの地元では、ロウリュをやっている施設がありません。なので、たまにあのレジャー感と汗の吹き出す感覚が恋しくなると、ざぶ~んに来たくなります。ああ、扇がれたい。そして氷にむしゃぶりつきたい。そんな思いでお風呂セットを積み込み、車は沼津へと向かうのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?