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サムライサウナ体験会

東京は新木場にある「サムライサウナ」さんのサウナ・コタ体験会へと参加してきました。

サウナ・コタとは何でしょう。「コタ」とはフィンランド語で「小屋」。つまりは、居住している家屋とは別の、サウナ専用のサウナ小屋の事なのです。

サムライサウナさんでは、5角形の意匠のサウナ小屋キットを開発し、それを全国展開するために体験会を開いているとのこと。早速応募してみました。

特にコロナ禍以降、日本でもサウナ・コタを自宅に導入してみようという動きが起きつつあります。有名どころは「バレルサウナ」という大きな樽の形状を模したサウナ小屋ですね。いろいろな施設が導入したり、サウナ好きな芸能人の方がプライベート用に導入したりといった事も話題になりました。中には樽を模すのではなく、本物のワイン樽を転用したものまであるそうです。

好事家の中には、DIY精神で自分で小屋を建て、断熱を行い、中にストーブを持ち込んでサウナにしてしまう方も。そのものズバリ「DIYでサウナを作る本」なんてムック本も発売されています。おじさんも見てみましたが、基礎(小屋の土台)の作り方から木材や工具の選定、手順、さらには予算まで事細かに掲載されており、これはこれで作る過程自体が楽しめそうだなあ、なんて思いました。

さて、話が逸れました。サムライサウナさんです。

体験会キャンペーンに応募した静岡東部在住のおじさんですが、嬉しいことに見事当選。早速、東部民唯一の新幹線である「こだま」に飛び乗って各駅停車で東京へと向かいます。

東京駅で京葉線に乗り換え、首尾よく新木場に着いたところで迷子。地図を見ながら迷子になれる自分の才能が恐ろしい。「川を渡る方向に向かえばいいんだな」という認識で歩き始めたところ、新木場周辺は川だらけで1発目で間違った方角へと向かってました。さすが貯木場。そして海沿い。山育ちのおじさんの感覚はもう限界だ。

駅から徒歩10分ほどの体験会場へ、じっくり1時間ほど時間をかけて歩くも辿りつけず(方角が違うので)、引き返して駅からタクシーに乗って到着です。運転手さん、ありがとうございました。

そしてお待ちかねのサウナ・コタの体験に。

五角形のサウナ小屋は、壁から床まで全て秋田杉が使われており、木組みのすっきりとした構造です。中のサウナ室は、6名ほどが入れる広さ。その一番奥には、ででんと鉄製のストーブが置かれ、ストーブを挟むようにⅡの字型にベンチが設えられています。

片方のベンチは高い位置、もう片方は低い位置と、段違いになっています。サウナ室内の空気は高い位置に行くほど熱くなりますので、好みに合った高さのベンチを選べるようになっているわけですね。

そしてストーブ。これが凄く厳つくて格好いいのです。長野にあるモキ製作所製のストーブは、小屋と同じく五角の柱状です。正面には丸い覗き窓が付いており、そこからは赤々と燃える薪が覗けます。綺麗。薪のはぜる音もパチパチと聞こえ、温度だけではなく見た目、そして、音で気分まで高めてくれます。

MOKI製ストーブ!

厳ついストーブからは、これまたゴツい煙突が。かなりの排気量が見込めそうです。吸気・排気がしっかりしているということは、炉内に十分な酸素を送り込み、高い燃焼能力を発揮できるということです。実際、サ室内は100℃を超えるほどの高温になっていました。

ストーブの上にはきっちりとサウナストーンも。アロマ水を使ってセルフロウリュをすれば、さっと熱波が降り注ぎます。気持ちいい。自分の好みの湿度に調節しながらサウナ浴できるところも、サウナ・コタの魅力ですね。

たっぷり蒸されたら小屋から出て水風呂へ。さて、このコタ、実はサ室の手前に前室があるのです。この前室があることで、サ室のドアを開けても熱気が外に逃げにくくなっています。また、前室はサ室よりも温度が低いため、ここにスマホや飲み物などを置いておくことも。便利ですね。

前室を抜け、外に用意していただいてあった亀つぼ風呂へ。蒸された体が一気に冷えていきます。気持ちいい。存分に冷えたら、そのままデッキに置いてあるチェアーに座って外気浴。目の前には東京の湾が。海上(川上?)から吹く風を浴びながらの外気浴、最高でした。そらには旅客機の姿まで。

いやあ、本当によい体験でした。おじさんはテントサウナを持っているのですが、やはりストーブの火力が全然違いますね。テントサウナのストーブは、アウトドアへと持ち運ぶことを想定してるので、コンパクトさを重視していますが、コタへ備え付けるストーブは携帯性は2の次で、しっかり燃焼することに集中して開発できますものね。思っていた以上に違いました。

単純な火力もそうですが、薪の消費や燃焼効率、火力の調整のしやすさ、そして厳つさ。とても好みでした。外に出て煙突を見てみても、無煙です。炉内できっちり完全燃焼しているのでしょうね。少ない薪を、がっちり熱に変換できるというのはコスト的にも、エコ的にも大きな魅力です。

予算があればストーブだけでも換装したい。むむ。サウナストーブ貯金を始めるべきか。

なんて思いながら体験会場を後にしました。

サウナ・コタを体験してみたい方や、薪ストーブのパワーを確認してみたい方、体験会に参加してみるというのもアリですよ。タオルなどはもろもろご用意いただけるので、持っていくのは水着だけでOKなのです。

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