湯らぎの里

「湯らぎの里」は、富士市にあるスーパー銭湯です。富士見大通り沿いの蓼原《たでわら》大橋北交差点を東に入った所に位置します。駐車場がとても広いのですが、それは、お隣のスポーツクラブと同じ運営会社が経営しているからなのです。スポーツクラブとセットで、「運動でひと汗かいて、温泉で汗を流す」というコンセプトで運営されているわけですね。もちろん、どちらかだけでも構いません。

おじさんは、サウナには「茶室系」と「レジャー系」の2系統があると思っています。茶室系は、静かにゆっくりと蒸されるのに合う施設、レジャー系は、ちょっとしたアトラクション気分で蒸されるのに合う施設です。

そういった意味では、湯らぎの里のサウナはレジャー系寄りです。サウナ室は、大きなドライサウナと、塩サウナがあります。

ドライサウナはたっぷりとした広さで、30人ほどは入れるのではないでしょうか。3段のひな壇なのですが、1段1段が広く、各々の段に寝そべる事もできるほどです。温度は90℃くらい。最上段に腰掛ければ、そこそこの熱さになっています。

ひな壇の対面には、大きなサウナストーブが構えており、その脇の壁にはTVが嵌め込まれています。そうそう、入るときには入り口に座布団代わりのビート板(?)が用意されています。室内にはサウナマットも敷いてありますが、汗が気になるという場合は併用していきましょう。なお、ビート板は2列になっていますが、向かって左が未使用の物、右側が使用後の物です。

広々としたドライサウナは狭苦しさが無く、とても心地いいのです。以前は、それに加えてサウナストーンに水をかけて湿度を上げ、熱波を仰いで浴びることのできる、いわゆる、ロウリュ&アウフグースのサービスも行っていたとの事です。羨ましい。現在は実施しておらず、何か月か一度にイベント的に行う程度になっています。

十分に温まったら、お待ちかねの水風呂です。5~6人が入れる水風呂は、パナジウム水を使っており、とても気持ち良いのです。水温は15~16℃ほどでしょうか。水深もそこそこあり、奥まった所にはちょっとしたバイブラがありますので、その辺りにとっすんと座れば、さらに体感的に冷たい水流を味わう事もできます。

そしてそして、湯らぎの里の最大の魅力スポット、休憩スペースです。休憩は露天スペースへと出るのですが、この露天スペースがまた広いのです。湯舟は2種類が用意されているのですが、その他の部分がとても広く、ちょっとした庭園風の作りとなっています。大きいリクライニングベンチだけでも6脚ほどあり、その他に、なんと4畳ほどの畳を横に並べた畳敷きスペースまであります。畳の上に寝転んで、目を閉じて休憩できるとは、なんたる贅沢なのでしょう。広々としたスペースは外気浴に最適で、心地いい風も吹いてきます。素晴らしい。

あまりに開放的だからでしょうか。それとも、スポーツクラブが隣にあるからでしょうか。はたまた、よりリラックスしたいという欲求に忠実な欲張りおじさんなのでしょうか。たまに、畳敷きの上で丸出しストレッチをカマしている先輩までいます。全裸で片手片足を上げたプランクをキメている先輩を見たときは、謎の感動すら覚えました。

ちなみにおじさんは、この露天内の、とある樹木が気になっています。畳敷き内の特定の位置に座って見てみると、幹の模様がラマに見える箇所と、ヤマネに見える箇所があるのです。いや本当に。サウナでキマりすぎてるわけではありません。カメラを持ち込むわけにいかないのでお見せできないのが残念です。

さて、ととのった後のサウナ飯ですが、たまには甘いものなんていかがでしょうか。湯らぎの里では、ご近所では売り切れ続出の名物フルーツサンドの販売を行っている事があります。サウナ後のビンビンに冴えわたっている五感に、冷たい牛乳と、新鮮なフルーツ&生クリームたっぷりのスイーツサンドをぶち込んだりしたら、そりゃもう最高は約束されているようなものです。

開放的な広々としたサウナ&休憩スペースが好きな方には、特にお勧めの施設。それが湯らぎの里なのです。

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