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もんぱり と はいぷっせ

どこかを訪問する時、手土産として何かお菓子でも持って行きたい。でも、そんな格式ばったものではなく手ごろな物が欲しい。そんなポジションにちょうどいいお菓子が「もんぱり」と「はいぷっせ」です。

ルックはこんな感じ

富士宮の民は、ちょっとお喋りしてくるぜ、という時にこれらを持ち込んで相手に渡し、相手は受け取った量に応じておしゃべり用の時間を渡します。いわば、時間を買い取る通貨なのです。すみません。今、嘘をつきました。

もんぱりの方は、お隣の富士市の菓子処である「田子の月」さんが作っており、はいぷっせの方は「藤太郎(とうたろう)」さんが作っています。

共に、ふっくらとしたスポンジ状の生地の中に、チーズを練り込んだバタークリームをサンドしたお菓子です。よく似たお菓子なのですが、もんぱりの方が、すこし上品でふわっとした印象で、はいぷっせのほうは、ワイルドでぼわんとした感じです。個人的には、「噛み応え重視派」なので、はいぷっせの方が好きです。

バタークリームだけでなく、コーヒークリームや杏ジャムなどのレパートリーも揃っています。杏ジャムかバタークリームか、それはこのお菓子を愛する地元民の永遠の悩みでもあります。

田子の月さんも藤太郎さんも、この他にもいろいろな和菓子・洋菓子を作成されています。富士宮近辺で「お菓子の手土産」を探す場合には、どちらかにいけばだいたい大丈夫です。

個人的には、田子の月さんでは、「まどれーぬ」「富士山頂」あたりが好みで、藤太郎さんでは、「黒みつ豆腐」と、「シュークリーム」が好きです。そのほか多種多様なお菓子が揃っていますので、ご贈答にどうぞ。

ひとつ注意点を。兄弟がいるかたが富士山頂を買う場合、きちんと割り切れる数でお買いお求めください。富士山頂は、富士山を模した洋菓子で、やわらかいカステラ風のスポンジの中に、とろっとしたカスタードクリームが包まれ、富士山の冠雪をイメージしたホワイトチョコで上部をコーティングしています。そして、その山頂には、ひとつだけコーヒー味のチョコをトッピングしてあります(画像の3枚目のお菓子です)。

そのため、ひとつの富士山頂を2人で分け合う場合、このトッピングのチョコをどちらが食べるかで争いが始まります。話し合いを諦め、ひょいぱくと食べようものなら、即・開戦です。無益な争いを産みださない為にも、ひとりにひとつずつ行きわたるようにお買い求めください。

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