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【本記事は無料で読めます】奥田@有料版vol.425:2023年保険モニタリングレポート

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<2023/09/06配信>
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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田@有料版vol.425:2023年保険モニタリングレポート
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いつもお世話になります。
奥田です。

金融庁より2023年度版の
保険モニタリングレポートが公表されています。

〇金融庁HP

毎年公表されていますが、
年度によって微妙に表現が変わっていたり、
事例などが変わっているので
少し長いですが保険業界人としては
本文は目を通しておきたいですね。

2023年度版で私が気になった点を
いくつかピックアップしていきます。

〇保険市場の概況

<生保の保有契約ANPベースのシェア>
国内大手生保11社:54.0%
外資系13社:23.0%
国内その他14社:14.7%
損保系4社:8.3%

※思ったより損保系が少ないですね・・・

<損保の正味収入保険料>
大手損保グループ8社:84.2%
国内その他16社:6.0%
国内再保2社:5.1%
外資系28社:4.6%

※大手損保グループの寡占化が顕著ですね・・・

<生命保険の加入チャネル状況>
営業職員経由:55.9%
代理店経由:37.7%
インターネット経由:4.0%
その他:2.4%

※2021年度実績ですが、2018年度は
営業職員経由が53.7%で
代理店経由は39.6%でした。

これが2021年度には営業職員経由が増え、
代理店経由が減少しています。

営業職員を抱える保険会社が
巻き返した状況になっており、
今後の推移は注目したいですね・・・


<損害保険における火災保険の収益悪化>

2021年度の火災保険の利益率は▲15%となっており、
恒常的に赤字になっています。

その原因は、
・過去の長期契約の影響
・自然災害の増加と再保険市場のハード化
・その他の要因
の3つを挙げています。

過去の長期契約については、以前は保険期間36年の
引受をしていましたが、収益悪化により引受期間を
短くしてきました。

そして近年は保険料を引き上げていますが、
過去の長期契約が残っている状態で
災害が増加しているために構造的に赤字状態に
なっているようです。

自然災害の増加により2018年度は
例年の4倍近い保険金支払を行っており、
以後も高い水準で保険金支払が続いているのと
再保険市場において、再保険料の上昇や
補償範囲の縮小などのハード化により
保険会社の火災保険収支に厳しい状況が続いています。

その他の要因としては、
・特定修理業者による影響
・水濡れ損害や破汚損の増加
・企業火災における大規模事故の増加
などが挙げられています。

〇顧客本位の業務運営について

<営業職員管理態勢の高度化>
モニタリングの結果、
以下のような事例が認められたとして
報告されています。

(抜粋)
・金銭移動を伴う取引に係るモニタリングについて、対象に解約や減額等を含めておらず、契約者貸付に限定しているほか、閾値も限定して実施しているなど、網羅性に課題がある事例

※閾値(しきいち)とは境界となる値のこと

・営業職員の活動管理等について、複数の懲戒歴を有する営業職員に対して、営業拠点長が、当該職員の営業成績が優秀であることに配慮して必要な管理や指導を行っていないなど、実効性に課題がある事例

・キャッシュレス化について、営業職員が現金を授受する機会が多く残存しているなど、取組みが遅れている事例

なんとなく現場の状況が目に浮かぶような
事例の報告です。

逆に言えば金融庁側は、
このような現場の状況を
把握しているということです。

<保険代理店管理態勢の高度化>

代理店については、

・生命保険会社による代理店管理の高度化の促進
・損害保険会社と保険代理店との円滑な連携

の2点が挙げられています。

生保については、代理店運営において
「代理店業務品質評価運営」を活用して
販売量だけでなくサービス品質向上への
取り組みを促しています。

損保については、手数料ポイント問題について
「民民間の問題」としながらも、保険会社に対して

代理店手数料ポイント制度の設計・運用や代理店統廃合が一方的な対応とならないよう、保険代理店の意見をしっかり聴取する等、引き続き、丁寧な対応に努めるよう促した。

としており、例年に比べて
少し踏み込んだ内容になっています。

これは代理店手数料ポイント問題についても
公正取引委員会が動き出しそうな気配になっており、
この様な状況を踏まえたのだと思われます。

〇その他

<保険本来の趣旨に沿った商品開発及び保険募集>

2022年7月から2023年6月までに
モニタリングをした結果として、
下記の記載があります。

保険本来の趣旨を逸脱した保険募集を防止する観点から、以下のような取組みの継続又は強化を行っていたことが確認された。

・ 注意喚起文書による契約申込者への説明や説明内容に係る確認書の徴求

・ 契約者に対する本社部門等からのアウトバウンドコールによる確認

・ 本社契約保全部門やコンプライアンス部門による販売後の契約内容の変更に対するモニタリング(解約、名義変更、払済、失効等) 

~中略~

一方、保険本来の趣旨を逸脱するような募集活動を防止するための商品開発及び募集管理について、業務運営態勢上の問題が認められ、自 主的な改善が十分には期待できない保険会社に対し、保険業法に基づく所要の行政対応を行った。これらの 生命保険会社については、引き続き、商品開発及び募集管理態勢の整備状況等について、重点的にフォローアップを行っていく。

当局として、相変わらず税効果目的の
保険募集を徹底的に封じ込めたいという
意向が滲み出ていますね・・・

生損保を網羅した本レポートは
なかなか味わい深い内容です。

幣メルマガでは私が気になった箇所のみ
抜粋しておりますので、
お時間のある時に目を通しておかれることを
オススメいたします。

〇金融庁HP

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編┃集┃後┃記┃
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今年も残り4か月を切りましたが、
私自身は相変わらず激動の一年を
過ごしておりますw

年内に片づけないといけないことが
山盛りですので、残り4か月で
すべて整理をして2023年を
締めくくりたいと思います。

保険は来年、しっかり売りますw

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