見出し画像

私の大好きな「えべっさん」

私はお詣りは勿論のことですが、

あのワクワクする雑踏や

ノスタルジックなお化け屋敷、

圧倒的に多い屋台が大好きで毎年必ず行きます。

「えべっさん」は毎年1月9日〜11日にございます。

9日が「宵戎(よいえびす)」、

10日が「十日戎(とおかえびす)」、

11日が「残り福(のこりふく)」と呼ばれます。

『えべっさん』は関西中心に

「恵比寿神」を祭る神社で行われます。

特に有名なのは本家である

兵庫県西宮市の「西宮戎(にしのみやえびす)」で、

毎年行われる『福男レース』で有名です。

今回もあっちこっちのテレビで放送してました。

あと商売の町大阪の「今宮戎(いまみやえびす)」が双壁です。

でも、今宮戎は昔は「今西宮戎神社」と呼んでいました。これは「新しい西宮戎神社」という意味で、後に作られました。
それが短縮され「今宮戎」になったそうです。

「えべっさん」とは「神様」のことを「神さん」と呼ぶ、

関西人得意の馴れ馴れしい表現で、

全国的には「えびす様」

または「恵比寿神」と呼ばれている七福神の一人です。

なんと、日本の国を作ったとする伊弉諾尊と伊弉冉尊の息子とされ、

七福神の中では唯一国産の神様とされています。

この七福神も調べると面白く破天荒です。

インドのヒンドゥー教3人(大黒・毘沙門・弁才)、

中国の仏教1人(布袋)、

道教2人(福禄寿・寿老人)、

日本の我らが恵比寿(えべっさん)

が入り混じって形成された、

いかにも日本的でいい加減な節操?のない

神仏混合からなる寄せ集め集団なんです。

実際私にはどういう人選で

このメンバーになり、

何が目出度いのか解りません。。。

また、恵比寿神様はあの福々しい顔に似合わず苦労人?で

3歳まで足が立たず、それを理由に船に乗せて捨てられ、

漂着した先が兵庫県の西宮なのです。

えびすを「夷」や「戎」とも書かれることから

異民族の漂流者との説もあります。

ですから3歳まで足が立たない⇒

足がない⇒

「蛭子・ひるこ」(蛭は足がないので)⇒

足が出なくて歩けない⇒

赤字が出ない⇒

商売繁盛となったみたいです。

そう言えばこの「蛭子」の字で、「えびす」と読み、

漫画家の蛭子能収(えびすよしかず)さんもいますネ

とにかく足が立たないから商売繁盛とは無茶苦茶な発想ですネ。

また今宮戎になりますと、

もっとひどい?仕打ちに会い、

あの福耳にもかかわらず耳が悪いとされていて、

今宮の神殿裏にはドラがあり、

銅鑼を叩きながら「えべっさ~ん聞こえてるか~」

「えべっさん頼んまっせ〜!」と

絶叫してお願いします・・・。

耳が聞こえないなんてどこにも記述がないのに、

足は立たない、耳は聞こえないと、

もう大阪人ったら神様に対して失礼極まりない扱いです・・。

だから私は今宮戎はやり過ぎ感があるので

あまり好きではありません。

でも、圧倒的に多い露店廻りは大好きでワクワクしますが(笑)

でもそんな感じで捨て子にされ、

3歳になっても歩かれないし、頼りなく、

格の低い神とされていて、

そこが逆に判官贔屓的に

関西にウケている理由であり、

また関東ではウケなかった理由かもしれません。

ちなみに関東ではおなじ商売繁盛の祭りとしては

酉の市があり、

これは国家的英雄とされる日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭っています。

英雄「日本武尊」と、歩けない「えべっさん」。。。

なんとなく、江戸とはえらい違いと差があります。。

でも私は大好きなんです

「えべっさん」

ちなみに「えべっさん」だけ参ってはダメで

「大国主命」、または「大黒天」に参れと先輩に教えられました。

えべっさんの釣った魚を

大国の袋に入れないと手元に残らないそうです。

いかにも大阪らしい考えですネ(笑)

皆さんのご多幸をお祈りいたします。

画像1



拙い記事ですがよろしければサポートをお願い致します。