道徳教育の意義について述べよ。(道徳教育の研究(中))

1.道徳とは

人間は、だれもが人間として生きる資質をもって生まれてくる。その資質は、人間社会における様々なかかわりや自己との対話を通して開花し、固有の人格が形成される。その過程において、人間は様々に夢を描き、希望をもち、また、悩み、苦しみ、人間としての在り方や生き方を自らに問い掛ける。この問い掛けを繰り返すことによって、人格もまた磨かれていくということができる。人間は、本来、人間としてよりよく生きたいという願いをもっている。この願いの実現を目指して生きようとするところに道徳が成り立つ。

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