知ってほしい、AIに対する大きな誤解
今現在、巷ではコロナが話題ですが、技術分野ではAIがやはりブームになっていますね。
テレビやマスメディアなんかでも取り上げられていて、予備校や塾でも「AI導入!」などと取り上げられる始末です。
しかし、僕は機械学習も取り扱っている、会社でアルバイトとして働くにつれて、世間で思われているAIと実際のAIというものの間には大きな乖離があると思うようになりました。
そこで、今回はその乖離について書きたいと思います。
なお、私もなるべく正確な知識をご紹介しようと心がけてはおりますが、勉強不足ゆえに、間違い等あるかもしれません。ご了承ください。
AIは自分で考えられない
「AI」や「考える」の定義があいまいかもしれませんが、少なくとも機械学習といわれるAIに関しては、モデル(AI)自身が考えて何か答えを出すことは不可能です。
AIには2種類あって、強い人工知能と弱い人工知能に分類されます。
強い人工知能とは、ドラえもんや鉄腕アトムの様な、本当に思考的に見て人と区別がつかないようなロボットのことです。一方で、今現在、私たちの身の回りのAIと呼ばれるものは弱い人工知能に分類されます。
そして、強い人工知能が自分で考えることができるなど、汎用的な能力があるのに対して、弱い人工知能は決められたタスクのみをすることができます。
例えば、動物の画像を学習して、それが猫なのか犬なのかを判別するようなものが、我々の身の回りにあるAIが得意な仕事です。
ところで、読者さんの中には自分で考えることができないといって、「Iphoneのsiriやgoogleアシスタント」などを思い浮かべ、疑問を持った方もいるかもしれません。
しかし、これらも一見考えているようにみせかけていて、考えていません。
自然言語処理(私たちが普段使う言葉)という分野があります。
そこでは例えば、大量に文章をAIに学習させて、ある単語に対して、密接に関連するような単語を判別させるようなこともできるようになっています。
ですのでsiriなどは(あくまで個人の推測ですが)、人間の声をテキストに変換→学習した経験から、最も関連する(応答として最も適切である可能性の高い)答えを導いて、応答しているに過ぎないと思われます。
今回は人口知能に関することを書きました。
AI崩壊などの映画でも、やはりAIは恐ろしい一面を持ち合わせているととらえられがちですが、現在の弱いAIでは、自分で考えることはできないので、そのようなことが起こる可能性はほとんどないといっていいでしょう。
では、お疲れ様でした。
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