伊豆の子

伊豆市出身 セミナーやイベントの情報をわかりやすくまとめ、最新のトレンドを発信していま…

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伊豆市出身 セミナーやイベントの情報をわかりやすくまとめ、最新のトレンドを発信しています。個人用の備忘録です。

最近の記事

カオスとフラクタルの世界:自然と社会

2024/9/18(水)酒井先生の2回目の講義でした。カオスやフラクタルは、現代社会や自然界の複雑な理解のための鍵として注目しています。この記事では、カオスという複雑系、スケールフリーネットワーク、そしてフラクタル図形の社会への適応を学びました。 1. カオスという複雑性 マンデルブロ集合のようなフラクタル図形は、整数では計測できない形を持つため、次元の概念を拡張しています。 、シェルピンスキーのガスケットは、1次元と2次元の中の位置し、形育児の概念を視覚化しています。こ

    • 「京大的アホ」の必要性とイノベーションの本質

      2024年9月11日、静岡県立大学の副学長である酒井敏教授による「京大的アホがなぜ必要なのか」という講義が行われました。現代社会の秩序とカオスの関係、そしてイノベーションの本質についての興味深い視点を提供しています。酒井氏の考えは、私たちが見過ごしがちな「無駄」や「不確実性」の中にこそ、新たな価値や創造性が生まれる可能性があるという点にあります。以下では、この講義の主要なポイントをまとめ、なぜ「京大的アホ」が必要とされるのかを考察します。 1. イノベーションの本質と「アホ

      • 株式会社スワンのCSV経営と社会的価値の両立

        株式会社スワンは、ヤマト財団が生んだ「働きがいと生きがい」という社会参加の場を提供するパン屋として、その存在感を示しています。この企業は単なるパン屋を超えて、バリアフリーやノーマライゼーション、ダイバーシティといった経済的尺度を超えた価値観を重視しています。そのため、スワンの経営は社会的貢献とビジネスの両立を目指すCSV(共通価値の創造)経営の好例として注目されています。 1. スワンの経営評価 スワンの経営は、明確な理念と実行力に支えられています。トップ層やマネジャー層

        • コメダホールディングスの経営戦略と外食産業の現状

          コメダホールディングスは、日本の外食産業の中でフルサービス型のコーヒーショップとして独自の地位を築いています。今回は、外食産業の市場環境や他社との比較、そしてコメダの今後の戦略について考察します。 1. 外食産業の外部環境 近年、喫茶店市場は緩やかな拡大を続けています。大手チェーンが積極的に出店する一方で、個人経営の店舗は減少傾向にあります。コーヒー喫茶店は、フルサービスからセルフサービスへの移行、そして付加価値の提供へと進化しています。快適な空間や限定メニューの提供が重

        カオスとフラクタルの世界:自然と社会

          メガネ業界の戦略とリーダーシップ:JIN’sとメガネスーパーのケーススタディ

          メガネ業界におけるJIN’sとメガネスーパーの事例は、企業の成長と衰退の背後にある戦略とリーダーシップの重要性を浮き彫りにしています。同じ市場に位置しながら、異なる運命をたどった両社の事例を通じて、成功と失敗の要因を探ってみましょう。 JIN’sの成功要因 JIN’sは、成熟したメガネ市場で事業を拡大し続けることができました。その成功の鍵は、巧妙な事業戦略とリーダーシップにあります。 市場選定とドメインの切り替え JIN’sは、メガネ市場のニーズを的確に把握し、ニッチ市

          メガネ業界の戦略とリーダーシップ:JIN’sとメガネスーパーのケーススタディ

          スノーピークのマーケティング戦略:売るためではなく価値を提供する

          スノーピークは「売るためのマーケティング戦略を行わない」と公言していますが、この背景には深い理念と独自のマーケティング手法があります。彼らのアプローチは単なる販売促進を超えて、顧客の満足度向上とブランド価値の構築に重きを置いています。今回のケーススタディでは、スノーピークの戦略の真意や具体的な活動、そして他業界への応用可能性について探ります。 1. 売るためのマーケティングではなく、価値提供を重視する理由 スノーピークが「売るためのマーケティング」を行わないとする理由は、

          スノーピークのマーケティング戦略:売るためではなく価値を提供する

          ソニーの事業戦略とファイナンス

          今回のケーススタディでは、ソニーの事業戦略とファイナンスについて検討し、その変遷や今後の課題について考察しました。ソニーはかつてイノベーティブな企業としての地位を築きましたが、近年の市場変化や競争の激化により、その存在感が揺らいでいます。以下では、ソニーの過去の成功要因、近年の課題、そして今後の展望についてまとめます。 1. ソニーのかつてのイノベーティブな時代 ソニーは創業当初、エレクトロニクス分野での市場開拓に力を注ぎ、技術革新による競争優位性を確立していました。特に

          ソニーの事業戦略とファイナンス

          経営戦略とイノベーションのケーススタディ

          今回は、日本電産とAmazonという二つの企業のケーススタディを通じて、経営戦略とイノベーションの成功要因を探ります。これらの企業の成長の背後には、独自の戦略やリーダーシップ、革新への挑戦がありました。それぞれの事例から学べるポイントをまとめます。 1. 日本電産の成功要因 日本電産は、精密小型モーターの世界的な企業であり、M&A戦略を駆使して事業を多角化してきました。創業時には品質ではなく納期に重点を置き、無理難題な受注を通じて顧客のニーズを掴むスタイルで成長しました。

          経営戦略とイノベーションのケーススタディ

          イノベーション・ストリームの必要性

          2024年6月26日、静岡市のB-nestで行われた研修では、イノベーションの重要性について深い議論が交わされました。この研修は、地域企業がなぜ今イノベーションに取り組むべきかを理解し、実際にそれを取り入れるための手法を学ぶ機会となりました。 1. イノベーションが求められる理由 研修では、イノベーションが単なる技術革新にとどまらず、社会全体に大きな変化をもたらす力を持つことが強調されました。たとえば、過去には自動車の普及がレンタカーサービスを生み、住宅ローン制度が郊外型

          イノベーション・ストリームの必要性

          経営とマーケティングのリフレーミング:実践編

          2024年8月28日、神戸大学大学院経営学研究科の教授による「経営とマーケティング・リフレーミング」の続編が行われました。この講義では、リフレーミング手法の具体的な適用例とビジネスモデルの構築について、さらに深掘りした内容が提供されました。特に、実践的なアプローチとしてのリフレーミングの重要性が強調され、受講者は自社の制約をチャンスに変える思考法を学びました。 1. 自己理解と企業規模に応じたリフレーミング 講義の冒頭では、「自分ごと化」の重要性が強調されました。特に個人

          経営とマーケティングのリフレーミング:実践編

          経営とマーケティングのリフレーミング

          2024年8月21日、神戸大学大学院経営学研究科の教授による「経営とマーケティング・リフレーミング」についての講義が行われました。この講義では、日本のマーケティングにおけるリフレーミング手法の重要性が強調され、新たな視点を持つことが、どのようにして企業や市場での成功に繋がるかが議論されました。 1. 縮む日本市場での選択 日本の人口減少とそれに伴う需要の減少に対し、効率追求型の経営だけではなく、新たな価値を創出することが求められています。例として、有馬温泉の老舗旅館「御所

          経営とマーケティングのリフレーミング

          人間の正直さ・不正直さが生む社会問題

          2024年8月7日、京都大学の阿部修士先生による「人間の正直さ・不正直さが生む社会問題」に関する講義が行われました。この講義では、人間の道徳的な意思決定、脳活動の計測、そして脳損傷の神経心理学的観点から、正直さや不正直さがどのように社会問題を引き起こすかについての深い洞察が提供されました。 1. 不正直さに関する基本的理論 最初に、阿部先生は不正直さの基本的な理論について説明しました。経済学者ゲーリー・ベッカーの「シンプルな合理的犯罪モデル」が紹介され、犯罪の動機として利

          人間の正直さ・不正直さが生む社会問題