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130冊目:ニコイチ/金田一蓮十郎

こんばんは、Umenogummiです。



今日はシングルマザー、女装、擬似同性愛など様々なテーマを持ったラブコメです。



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ニコイチ/金田一蓮十郎 作



サラリーマンの須田真琴にはある秘密があります。それは一児の父親でありながら、母親であるということ。会社では普通の男性社員として、家(小学生の息子・の前)では完璧な女装姿で、母親として振る舞っています。


実は崇は真琴の実子ではなく、真琴が学生時代に交際していた女性の子供です。女性が事故死でなくなった際に、真琴は崇の存在を知り、母親が居ないことを不憫に思い、自分が母親として崇を育てることを決意したのでした。


いつかはカミングアウトしようとおもっている真琴でしたが、会社員と母親という二つの生活に忙殺され、出来ずにいました。

そんなある日、女装姿で電車に乗っていた真琴は同じ会社の経理部に所属する女性・藤本菜摘が痴漢に遭っているところを助けます。自分の女装のことを知られたくない真琴は、菜摘に「戸田須真子」と偽名を名乗り、二人は親しくなります。

過去の経験から男性不振となっている菜摘はやがて、須真子に恋心を抱いていき、須真子(真琴)も男性として菜摘に好意を持ちます。真琴は崇へのカミングアウトに加え、菜摘へのカミングアウトもしなければならない状況に陥っていくのでした。


真琴はとても優柔不断で、しっかりしろ!と言いたくなる場面が多々あります。崇はお母さんが大好きな若干マザコン気質ですが、とてもしっかり者。菜摘も職場では「仕事の鬼」と恐れられていますが、普段は甘いものが大好きでちょっとヤキモチ焼きなかわいらしい女性です。そんな二人に支えられ、真琴は自身の問題に立ち向かっていきます。

さらに菜摘は今の母親と血がつながっておらず、母親の連れ子である弟・がいます。そんな菜摘の家庭問題も起こり、真琴は解決に奔走する羽目に。しかも智は実は菜摘のことが好きで…(智は無愛想なんだけど崇にすごく優しいところもある、すごくいい奴です)


女装した真琴は女性もうらやむくらいの美貌なんですよね。崇の担任の先生も完全に惚れちゃっているくらい。そんな真琴の女装が起こす数々のハプニングを経て、菜摘との愛の絆、崇との親子の絆がどんどん深まっていくのがわかって、最後の方はすごくじーんとしちゃいます。


あわただしい二重生活ラブコメ、見てみてください。

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