75冊目:人形草紙あやつり左近/写楽麿・小畑健

こんばんは、Umenogummiです。

今日はミステリーマンガをご紹介します。

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人形草紙(からくりぞうし)あやつり左近/写楽麿 原作・小畑健 漫画

文楽人形師人間国宝の孫の人形遣い・橘左近と、明治初期に名人形師につくられた、左近の相棒のからくり人形・右近が訪れた先々で起こる事件を解決していくサスペンスストーリーです。

普段はたよりなく無口な左近ですが、右近を操ると人柄が一変、冷静に事件を見つめ、事件を解決に導きます。また、右近に亡くなった人の霊を宿らせ、しゃべらせることもできます。

人形遣いは人間遣い
腹話術は読唇術
まねるのは声色ではなく
内なる声


時折、左近の叔母で警視庁捜査一課警部補の薫子が登場し、自慢の推理を披露しますが、彼女の推理は大体的外れです。同じく推理に私情を挟んでしまう右近とのやりとりと、その横で冷静に事件を見つめる左近の図は思わず笑ってしまいます。

主人公は人形遣いということで、某身体は大人頭脳は子ども探偵や某名探偵の孫と比べると地味です。一つの事件がやや長いこともあり(短編もある)、やや中だるみしてしまいますが、人形遣いと文楽人形のコンビは目新しく、このコンビのやり取りは面白いですね。


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