66冊目:This Man その顔を見た者には死を/花林ソラ・恵広史

こんばんは、Umenogummiです。

今日は都市伝説をめぐるちょっと不気味なサスペンスマンガです。


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This Man その顔を見た者には死を/花林ソラ 原作・恵広史 作画


交番勤務の警察官の斗(はかる)は、容疑者の似顔絵作成や身元不明遺体の顔の推定などを行う似顔絵捜査員でもあります。
ある日斗は恋人の玲愛の依頼で、明里という親子から不審人物に関する相談を受けます。娘の星子は感情性OE(過度激動)と呼ばれる他人の感情を読み取る天才で、星子は外から家の中を覗く男に激しい憎悪を感じたといいます。

星子の記憶を頼りに描いた男に見覚えがあった斗は、SNSのグループチャットで「人吉七人衆」という信頼できる同郷の友人たちに「自分が見て気になったから」と嘘をつき情報を募ります。
友人の一人から「夢に出てくる男(This Man)に似ている」と教えられ、斗は子どものころ都市伝説として目にしたことがあったのかと考えます。
(※このThis Manのリンク先の男、何とも言えない不気味さがありますね…夢に出てきそうで怖い…)

しかしその後すぐに斗の周辺で異変が起こり始めます。星子の母は「This Man」に似た男に殺され、斗の家も放火されてしまいます。

動画配信者のKODAMAが「星子を保護したものに懸賞金を出す」と動画で宣言したことから、斗と星子は金目当ての人々から追われることになります。

やがてThis Manは大量殺人を犯し、人吉七人衆の友人も一人殺されてしまいます。現場に残ったDNAから斗は指名手配され、星子や玲愛、そして残った人吉七人衆のメンバーと協力し、斗はThis Man事件に隠された真相に近づいていきます。


子どもの純粋な心のまま大人にはなれず、皆それぞれ闇を抱えていき、それがこの事件の引き金となっています。大人になるって哀しい(以下略)


結末はハッピーエンド?とは言えないような後味の悪さが残ります(あとThis Manの顔が本当に不気味)それでも何か、胸に訴えかけてくるようなものがあるように感じます。

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