Zoomの次は「Horizon Workrooms」が普及する
初めて「Zoom」や「Google meet」などのリモートオンライン会議アプリを利用した日のことを覚えていますか?
2019年12月に中国 湖北省 武漢市で新型コロナウイルスの発生が確認されてから、本日(2022年4月1日)で3年4か月の時が経ちました。
新型コロナウイルスの流行によって、私たちの生活に多くの変化が訪れました。
なかでも「リモートワーク」と「オンライン会議」は世界中のビジネスマンにとって、当たり前かつ欠かせないモノになりました。
今回は、「Zoom」や「Google meet」に代わる新たなオンライン会議サービス「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」について書きます。
同サービスは、米Meta社(旧Facebook)の子会社「オキュラス(Oculus)」が2021年8月19日にβ版を発表したバーチャルワークプレイスを提供するサービスだ。
「チームがつながってコラボレーションを行い、アイデアを発展させるためのVR空間」
バーチャル空間の中で同じ空間に集まり、画面共有やホワイトボードを利用しながら生産性の高いブレインストーミングを可能にするビジネス会議用VR、それが「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」だ。
従来の「Zoom」や「Google meet」と異なる点は以下の通りだ。
VRヘッドセットを使用する。
「オキュラス(Oculus)」はVRハードウェア・ソフトウェアの開発会社及びブランドであるため、VR体験を前提として作られている。
しかしVR環境がなくても、パソコンやスマートフォンのビデオ通話でVR会議に参加することも可能にしている。
VR Touch コントローラーを使用する。「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」のVR会議室参加者はVR touch コントローラーを用いて、VR空間上に共有された1つのホワイトボードを使用しながら会議を進行することができる。
VR空間内で自分のパソコンを操作できる。自分のパソコンをペアリングさせ、同サービスに対応したキーボードを使用することによって、バーチャル空間上に自分のパソコンを置き、現実世界と同じように操作が可能となる。
空間オーディオ体験が可能となる。VR会議室のメンバーたちは「話す」「黙る」「振り向く」ことによって自動で音声が調節されるため、実際に同じ空間にいる感覚になり、より話しやすい環境に身を置く。
すでにMeta社では「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」を実用化し、「物理的に離れた環境の中で最も優れた働き方の一つである」と提唱しています。
しかし、2021年8月19日にリリースされ日本語対応もあるにも関わらず、多くの国内企業が未だ導入していない。
その理由はおそらく下記の通りだ。
VR環境を準備するコスト
「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」が提供するVR会議の恩恵を最も受けるには、「OculusのVRヘッドセット」「VR Touch コントローラー」「ヘッドストラップ」「対応モデルのキーボード」の4点が必要となる。
上記4点をそろえるとVR会議参加者1人につき10万前後はかかるだろう。
「Zoom」及び「Google meet」が初期設備費用なく利用できるのに対し、「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」がいかに素晴らしいVR体験を提供しようとも費用対効果を考えると一般企業での実用化はいまだ遠いのが現状である。
しかし、私には聞こえる。
世界中のビジネスマンの胸の高鳴りの音が。
彼らが、「ホライゾン・ワークルームズ(Horizon Workrooms)」上で会議やプレゼンをしている未来の自分たちの姿を想像しながら息を飲む音が。
私には聞こえている。
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