ウメモドキプリンセス

ウメモドキのお姫様です

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最近の記事

宇宙うさぎと戯れて

しょうもないって切り捨ててしまうことばかりが増えていく。社会を知れば知るほど日々の小さなことを雑に掃いてまとめてしまう。 私に好意を持たないで。失うのがたまらなく怖くなるから。失って安心する自分が嫌い。そんなもの見せないでよ。 幸せになろうよ。朝6時に集合した仕事終わりのあの子とそう言って別れた。本当は幸せになんてなる気ないのに。 悲劇のヒロインぶって、と詰る声が聞こえる。責めないで。怒らないで。私を嫌いにならないで。 一人でずっと自分の声と戦う人生を送っている。ずっと私を責

    • 普遍のあなたへ

      久しぶりにnoteを開いた。 昔苦しんでいた私の言葉がここには残されていて、蓋をして隠した感情に触れることができた。 私変われたかな、なんて思っていたけど。 1年や2年か前の私の言葉に、とてつもなく共感を覚えている。きっとまだ私は大して変わりもしない悩みに苦しんでいて、自分が迷路にいることをたまに忘れてしまうだけで、出口自体は見つけられていないんだろうな。 全部全部今も大事に抱えている感情で、なんだかもう私という人間のことを堪らなく愛しく感じてしまった。 誰よりも人間離れし

      • 記憶は夢の何処かで

        どんなに形のないものもなくなりはしないのよ、ただ思い出せないだけ。自分の今の感情がどんな言葉でカテゴライズされるはずだったのか、なんだか思い出せない。言葉はいつも私の中にいたはずなのに、今は見つからない。きっとそれは私が人間としての、私としての言葉を忘れてしまうほど、私に対しての関心や自覚を失ってしまったからなのでしょう。私のことは私だけが大事に出来るのだということにもうとっくに気付いているのに、他人への期待をやめられない。いつか誰かが私のことを誰かの人生の一番にしてくれるだ

        • 漂う

          感じたものは文章にして「名前をつけて保存」しておかないと忘れてしまって勿体無い。満たされた時なんの言葉も綴れない自分が嫌い。幸せに浸ると幸せ以外の言葉が出てこない。不幸せの種を見つけてしまうのが怖いから思考を止めるの。ただ現状に満足していられるように。ぼんやり幸せの海を漂う、浜辺に流れ着いて身体に刺さる貝の死体に違和感を感じるまで。 海に行きたいの。この町は海まで遠すぎる、私に車がないからだけど。夕方、自宅の窓から迷い込む波の音を聴かせて。私だけの空間に入り込んで来るあまり

          涙におぼれていたい

          ぜんぶわかってて欲しいけどなんにもわからないで。ずっと一緒にいて欲しいけどもう顔も見たくない。大好きだけど世界で一番憎い。一生私の王子様でいて欲しいけど可能な限りはやく溝鼠になって。幸せになって欲しいけど絶対に幸せにならないで。 どの感情も全部嘘じゃなくって、店先のショーケースに綺麗に並べた。汚い感情はきっちり店の奥のレジの中に隠して誰にも売らずにいられたらよかったんだろうとはわかってるけど、それができないからこそ綺麗な感情を惜しげもなくあなたに売ることができるんだよ。

          涙におぼれていたい

          いちごの宝石箱

          はじめての恋を大事に大事に宝石箱にしまった。それがもう壊れてしまってるのか、まだ輝きを失っていないのか、次開けてみるときが来るまで私にはわからない。いつかまた開く時が来るまで、どれだけ邪魔でもリビングのテーブルの真ん中に置いておく。 人間には生まれて来れなかったのに魔女にもなりきれなかった。神様にもまだなれない。私はずっと怪獣だった。人からの好意をぜんぶむしゃむしゃ食べて、それだけが私の栄養源だった。もう出なくなるまで搾り尽くして、ぜんぶ食べて、また次の日にはお腹が空いてい

          【雑記】あたしが死んだら解剖してね

          知っていてほしいけどなににも気づかないでいて あたしがいつまで正気を保ったまま生きていられるかわからないから、あたしの全部を知っていてほしい。けどあたしの醜さにも愚かさにも狡さにも気づかないでいてほしい。そんなわがままな感情を手榴弾に変えてぶん投げてしまうから、ダメだね。誰かを傷つけたいわけじゃないのに、肥大しすぎた承認欲求がいつ爆発するのかわからなくて怖い。爆発したら綺麗さっぱりこの欲求は無くなるのかな、なら誰かを犠牲にしてなくしてしまおうかなんて、あまりに傲慢なことを考

          【雑記】あたしが死んだら解剖してね

          くらげ、君は本当に空を飛ぼうとしなかったのか。

          本気で空を飛ぼうとした日がある。はい。いいえ。多分そう、部分的にそう。 本気で空を飛ぼうとした日が君にはあるか?あたしにはある。マンションの5階、角部屋の、あたしがギリギリ通れる小さな窓から、飛んだ日がある。 自殺未遂自慢じゃあないが、あの日あたしは本気で空を飛ぼうとしたし、事実、窓からは飛んだのだ。5階と4階の間にあった自殺防止用の板みたいなものでしっかり阻まれて、そこにうまいこと着地してしまったのだが。けどあの窓から飛び立って板に着地するまでの時間は、ありきたりで悔しい

          くらげ、君は本当に空を飛ぼうとしなかったのか。

          香りで傷跡を抉られる

          風に包まれながら、自転車に乗る。追い風と違って、向かい風は煩わしい。自転車を漕ぐのはつらいけど、向かい風には一つだけいいところがある。まだ見ぬ街の景色を、私の元へ連れてくるところだ。それはたまに、その甘い匂いで初めて存在を知るケーキ屋だったり、食欲をそそる匂いでいつか行きたいと願う高級焼き肉店だったり、昔好きだった人と同じ香水をつけた前を行く通行人だったりする。今から見る未来の中に、過去の一抹の後悔を混ぜた香りがする。 カルバンクラインのCK-beだった。成功した恋愛なんて

          香りで傷跡を抉られる

          [雑記] 砂糖菓子なら和三盆がいい

          あたしの脳みそを砂糖漬けにして、世界であたしのことを一番愛している人に食べさせたい。 甘味がひとりでに辛味になることはないのに、甘い感情はどうして勝手に辛い感情に変質してしまうのだろう。いつも人に期待を押し付けて、あたしならこうするのになとおもう。そのたびに、この人はあたしに最善を尽くしてくれないんだと勝手に苦しくなってしまう。勝手だなぁ。けど勝手は勝つ手なのだから負けじゃないだけいいのかも。  あまりにも勝手に辛くなってしまうから、あたしの脳みそを砂糖漬けにして、世界であ

          [雑記] 砂糖菓子なら和三盆がいい

          [雑記] 火星の魔女

          もしかするとあたしったら魔女なのかもしれない。 ふと、もしあたしが魔女だったらいやだなぁと思った。魔女は火星に住むというから、火星の見方を少し調べた。奇しくも火星はやぎ座で留(東から西へ進んでいたのを逆向きに進みだすとき止まって見えることだって、反対むきもしかり)となるらしい。一月生まれのあたしの故郷なのかもしれない。  けど最初に言った通り、あたしは自分が魔女だったとしてもうれしくはない。なぜならあたしは異物として排除されるのが怖いから。魔女裁判といって火にかけられてみな

          [雑記] 火星の魔女