投資も経営も似たようなもん

 自分は大卒後、24歳で独立し2年間個人事業主で動き、26歳の時に会社を設立。そして30歳の時に2社目を設立。ともに合わせて年商は億を超えていた。最初に立ち上げた会社は完全に一人社長。案件ごとにメンバーを集めて予算内で割り振り自分は週一でディレクションをするだけ。
 もう一社は事務所を用意して業務委託のスタッフが3名ほど在中していた。それ以外の外注スタッフを合わせると10名ほどの会社。

 他の企業の社長はどうかは分からないが、自分は無借金の毎年右肩上がりの黒字経営をしており、利益率も50%以上は必ずあった。

 そういうビジネルモデルを構築しないと事業が傾くから、必ず事業計画書を作る時は利益率は最低でも50%で最大で80%くらいに設定をしてる。

・成功させるために大事なこと_弱者の立ち回り方を理解する
 何事においても強者と弱者は存在する。チャレンジャーである私達は弱者であり、既に君臨してある程度の市場や認知度をもっているのは強者である。私は一人社長であるがゆえ、資本力や人材リソースなんかも大手企業に比べれば全く勝てない。つまり、同じような経営戦略を考えたところで強者である大手企業には絶対に勝てないので売上を出すことが出来ない。

 では、どうするべきなのか?弱者である私達がやるべきことは2つ。この2つだけを徹底的にやれば短期間で結果が出ると私は思っている。

1:たった1つだけの武器を作り、群を抜いて磨きをかける(専門性を持つ)
2:この武器に価値を感じている人・企業にだけ売り込む(ターゲットを絞る)

 である。
 大抵、この2つをしっかりやれば強者が入り込めないニッチな市場で勝つことができるのだ。この考えは短期間で成功したい人には超オススメ。また、日常生活や仕事においても同じことがいえるのでサラリーマン等にもオススメ。

 まずは、客観的に見て自分が量産型の社員になっていないかを考える。ただの労働者は変えが効くから上の方も圧力をかけやすいし、時給で働かせるわけだ。
 しかし、そこに「○○さんにしか出来ない仕事をお願いしたい」くらいのエッジをきいた人になると会社内においてあなたの存在感が生まれてくる。強いて言うならポジショニングを確立させることである。その分野のスペシャリスト(専門家)になることだ。

 私の知り合いの会社員にこの話をしたら、約1ヶ月かけて会社の全パスワードやweb関係のセキュリティを整備して、その重要性や改善点などを担当者や上司に提案していった。
 その人がいないと会社のセキュリティがやばいくらいの依存度を上げさせたのだ。
 結果、彼は2ヶ月目には「社内インフラ担当」という肩書きを手に入れ、存在感を出し居場所も発言力もつけるようになった。

 このようにたった2つのことを意識して集中すれば短期間で結果が出る。いわば、選択と集中である。

・最短で結果を出すランチェスター戦略
 ランチェスター戦略に関してはここでは割愛させてもらうが、ざっくり言うならば「選択と集中をして一点突破するべき」である。
 先ほどの強者である大手企業は資本力などもあるわけなので、広告をバンバンかけてまずマスを取ってくる。そこから売上に繋げる施策をとってくるが、弱者のベンチャー企業などは資本力があるわけがないので、マスを取ろうにも広告費を出すことすら難しい。
 だから、弱者は局地戦で戦おうとせず、強者が入り込まないようなニッチな分野で市場を取ろうっていう戦略である(ざっくり話すとね)。

 これは、どの分野においてもそうであり、有名なのが織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いなんかもそうである。圧倒的な兵力差だったにも関わらず、織田軍は今川義元の首を目掛けて一点集中させた。
 他にも太平洋戦争や第二次世界大戦においても、日本はこのランチェスター戦略を使って勝利を納めてきている。企業においてはどうだろうか。例えば、消臭スプレーと言えばファブリーズって思いつくが、これを「猫の匂い消し専用の消臭スプレー」「男性の匂い消し専用の消臭スプレー」などにするだけで、同じ消臭スプレーでも違う市場で攻める事ができる。消臭スプレー(マス)に対して、セグメントを細かくしてニッチな市場を取りにいっているわけだ。

 就活においても同じ事が言えるだろう。
 私が就活生の頃、売り手市場から一転、リーマンショックを思いっきりくらい超氷河期と言われていた。
 私のまわりの学生なんかは20〜50社面接に行ったりするのが当たり前で、みんな死んだ顔をしていたのを覚えている。
 対して私は4社目で内定をもらった。それも、4社目が本命で1〜3社は本命に備えて練習台にしていただけだ。

 ここで少し考えて欲しい。
 仮に自分の体力が100%として、20社受けるとしたらその1社に使う体力は4.5%だ。対して私はそこが本命なので100%の力でいける。この時点で超有利。ましてや、他の学生は「他もあるから」という気持ちで挑むのに対し、私は「ここで落ちたら終わり」という背水の陣でいった。ここでも気持ちが勝ってたと思う。
 そして、何よりも他の人と違い、私はこの一社しか本命ではないので、時間にも余裕が出来ており、そこの社員とSNS(当時はmixi)で繋がり色々教えてもらったり、人事の人から社長の攻略法とかも教えてもらっていた。社内外交をしまくって面接を受けたので当然受かった。後から聞いたら倍率は100倍だったそうだ。

・結果が出ない人ほど○○している。
 で、これらを含めて何が言いたいのかというと、弱者は全てを捨てて一点集中した方が結果が出るのである。これは投資においてもそうだなと最近思った。
 結果が出ない人は色んな手法を自分のものにしようと、あれもこれも手を出している。そんなやり方だと「この手法はダメだったから次のやつ探そう」という考えに陥ったりするし、相場を見る時間も少ない。何よりも、その手法のロジックをしっかり理解するところまで落とし込めていない。私のバルストレードにおいても、しっかりと根拠はある。しかし、そこまで深く考えて検証をしている人はいないだろう。
 なぜなら、あなたには他にも手法がいくつかあるからだ。バルスが上手くいかなかったらやっぱり他の手法に変えようという甘い気持ちで見ているはずだ。だから、上手くいかないはず。ちゃんと理解すれば、ダメなパターンや良いパターンが見えてくるはずなのに、今だに私のところにはそういう報告が来ないし、そこまで話して来た人もいない(バルスだけに絞れっていう意味じゃないですよ。自分の好きな手法があればそれに絞りましょう)。

 とても残念なことに、自信がない人ほど何でも身に纏うようなことをする。質よりも量で勝負しようとする。
 儲かっていない企業や個人事業主が「web制作・住宅注文・アプリ開発・経営コンサル・印刷などやっています」とか言っているようなもん。結局あなたは何ができるの?と思ってしまうが、不思議な事にそういう人は何でも出来た方が売上が上がると思っている。
 
 「私はこれしか出来ません!」くらいのシンプルさの方が返って成功するのに、自信の無い人はそれが出来ないから新しいものを見つけたら自分の物にしようとし始める。負のスパイラルから脱する事が出来ない。

 一度、騙されたと思って1つだけの手法にして、それに対して人よりも何倍も自分なりに研究や検証をして欲しい。そうすれば、必ず見えてくるものがある。それをしない限り、負のスパイラルからは脱する事ができない。

 私は常に新しい事をやるときは、1つに絞って限られた時間内に徹底的に調べたり勉強をし、行動をする。徹底的というのは「誰よりも詳しくなってやる!」くらいな意気込みで徹底的にやる。

 ちなみに、自分は黒字だったにも関わらず今年の夏に会社を閉じたのも選択と集中である。この1〜2年で投資運用益で生活できる基盤を作ろうと思っているから、ビジネスへのアンテナは張らないようにしているのだ。そのおかげで、着々と運用益は上がっていっている。

 時間は有限。人生を楽しみたいのなら、やる時は短時間でも良いから徹底的にやりましょう!!

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