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16.女の恋は「上書き保存」

就職活動が動きだした冬のはじまり。
夏に付き合った彼とのスッキリしない別れを引きずっていた私。
見かねた友人が、クラブに行ってみよう!と誘ってくれた。
そこで出会った彼女がいる学年が1個上の男性。
(ここからはYと書きます)

(↓この投稿のつづき)

クラブで声をかけてくる男性=軽い・ただの遊び・この先に続くような関係にはならない

という偏見や勝手な思い込みがあったから、
連絡先を交換したけど、お礼だけやりとりして終わったと思っていた。

でも、心の奥には、長い時間お互いの深い部分までを話した感覚があって、
すごく楽しかったから、サークルの先輩のような
相談相手になってもらえたらいいな〜と密かに思っていた。

でも、彼女がいる男性に自分から誘うことには抵抗があって、
そのまま自分からは連絡出来なかったし、
その日限りの楽しい思い出として心にしまおうと思っていた。

そんな時にYからの電話がかかってきた。
自分からは、連絡が取れなかったから、
すごく嬉しくて、舞い上がっていた。

そして、また会おう!ということになって、
ディズニーシーへ行く約束をした。
彼女がいるのに、ディズニーシーへ行ってもいいの?
とも思ったけど、Yともう一回会えること、
まだ行ったことないシーへ行けるワクワクが勝っていた。

この時、すでに、夏の彼をYが上書きしてくれていた。

女の恋は「上書き保存」
男の恋は「フォルダ保存」
って聞いたことある?私は、まさに「上書き保存」w

私の中ではデートの約束。
ワクワクが止まらなくて、毎日メールや電話でやりとりをしていた。

完全に恋が始まっていた。

単純w

LINEがない時代。
しかもガラケーでのメールのやりとり。
フォルダがいっぱいになると古いメールから消えちゃうから
大事なメールは保存しておく必要があって、
Yからのメールも、私が送信したメールも保存していた。

デート当日。
大雪で、ディズニーシーは断念。しょんぼりしていた私だけど、
別の場所で会おうと提案してくれて、お台場へ。

(つづく)



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