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星をまなぶ

東京でもミモザの花が咲きはじめました。
うっすらと霞のかかった水色の空に、ミモザの黄色は映えます。どこまでがミモザでどこまでがお日様の光なのかわからないくらいまぶしくて、目を細めて見ているとわたしまで光の中に溶けてしまうよう。梅の香りは風にとけてただよい、陽だまりにいると陽だまりの一部になったように感じる。
春は世界との境界線がなくなるみたい、そんなふうに私には感じられます。

春特有のぼんやりとした空気感は、占星術でいうと魚座の雰囲気。魚座は12星座で一番最後の星座です。溶けてすべてが一緒になる、溶け去ってあちらの世界(あの世)に帰ってゆくイメージ。
今、太陽は魚座の方向にあり、地球全体が魚座のエネルギーの影響を大きく受けています。魚座の太陽のエネルギーはすべての人に平等に注がれています。魚座以外の人にも。
だから、この季節は、ぼーっとしやすかったり、どこかしら寂しかったり、消えてなくなりそうな感じになる方もいるかもしれません。

日本の暦、1年を24と72の季節に分けた二十四節気と七十二候では、四季よりももっと細やかに季節を分類しそのエネルギーを美しい言葉にしています。

「立春(りっしゅん)」
東風解凍(はるかぜこおりをとく)
黄鶯睍睆(うぐいすなく)
魚上氷(うおこおりをいずる)

「雨水(うすい)」
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
霞始靆(かすみはじめてたなびく)
草木萠動(そうもくめばえいずる)

立春から雨水までは「雪が解けて川になってながれてゆきます」
キャンディーズの「春一番」の世界だし、
雨水からは「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
まるで古典で習った「春はあけぼの」そのもの。

占星術というと当たるか当たらないかの占いのようにとらえている方もいるかもしれませんが、実際にそういう使い方もありますが、


マクロコスモス(大きな宇宙)
ミクロコスモス(小さな宇宙)→わたしという宇宙

の間におきる不思議を読み解いたものであり
天にある星をまなぶこと(占星術)は
私という星をまなぶことでもあるのです。

まずは感じてみてください。今、この季節に、私たちに降り注いでいるエネルギーを。そのエネルギーにわたしたちの心や体はどんなふうに反応しているかを。


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