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7月最初の日曜日

「7月」という文字を見ると
梅雨明けで、もう夏!って感じがするけど
毎年思うのだけど、7月のはじめはまだ梅雨を引きずっていて
じとじとしてる。
けれども、7月の後半ともなると子供たちは夏休みがはじまるし、気温も30度越えの日もあり、すっかり夏。
内に籠っていたエネルギーが外側にわ~~~っとでてゆくみたいな、「熱の変化」を感じるのがここ数年の7月の特徴のような気がする。
今はいいけど、この変化に体が付いていかなくて、急に熱くなる瞬間はしんどい。一年で一番しんどいといってもよいかもしれないくらい、わたしにはしんどく感じる。
でも、しんどいけど、自分の力ではコントロールできないような、宇宙に体を乗っ取られてしまうみたいな、どうにもならない感じも実は好きだったりする。

今日みたいな、季節が逆戻りしたように感じる雨の日からは想像できない
7月の姿を想像してみる。でも、半月後にはそんな日もくる。なんだか信じられないけど、来ないとさみしいから、早く夏が来ないかな、って想像しておく。

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緑色の雨の降る朝

ミントの香り

さわやかで、どこかで甘い香り

脳のすみずみまでひろがり
何かが目覚めてゆく

しずかに呼吸を整えて
大地を感じる
地球に根を張っている自分
呼吸が体のすみずみまでゆきわたっていく

雨の音
小鳥たちのさえずり
近所にとまっているトラックのエンジン

隣の部屋から漂ってくる百合の香り
何度も何度も同じことを繰り返すニュースキャスターの声

雑音ともいえるような音たち
汚れていたり、散らかっていたり
心を乱すもの

日曜日の何気ない情景(シーン)が

緑色の雨音と交じり合い
さわやかな香りとまじりあい
わたしの中に入っては出てゆく

雨の日曜日の始まり

7月最初の日曜日



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