見出し画像

日の出


誕生日の前後は調子が悪くなる
という話をわりとよく聞く。
私も30過ぎた頃から、
ひとつ年をとる誕生日は
あまりうれしいものではなく
誕生月は季節的には大好きな季節のはずなのに
ブルーになる、
確かに調子が出ない・・・そんな気もする。

誕生日というのはトランジット(天を運行中)の太陽が
自分の太陽と重なるから
太陽の光の中で自分が見えなくなる。
という説を聞いたことがある。
うそかほんとかわからないけど。

だとしたら、誕生日と反対側に太陽が来た
この季節は絶好調か。
と言ったらそれもどうかわからない。

風に舞う落ち葉が美しいこの季節は
自分の誕生日の頃と同じくらい大好きだ。
けれども結局のところ
太陽が真上にきても反対側にきても
「自分の姿」というものは
自分では見えない。

自分の姿が見えるのは他人を通して。
誰かとの関わり合いの中で
相手が言ってくれた言葉で
やっと自分が見えたりする。


鏡に映った自分を見ても
自分の目で自分を見ているから
自分の思うようにしか見えていない

案外、自分は、
自分で思っているのとはまったく違う人間なのかもしれない。

朝が美しい季節になった。
6時少し前に起きてもこの景色を見ることができる。
暗いカーテンが開かれるように
朝日がのぼってゆく
かわりゆくグラデーションを見逃さないように

はたして自分とはなにものであろうか。

禅問答のような問いを

考えながら
感じながら

むかえた11月の朝日。

あなたとの出会いはわたしとの出会い

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?