こうは書けない、漢字の感じ(*´з`)
ヘッダーの漢字、「盗汗」は
ねあせ
と読むそうです。意味もおなじ、寝ている間にかいた汗のことらしいですね。
いや嘘じゃない、新潮文庫の山本周五郎『月の松山』の冒頭、『お美津簪』12ページにそう書いてあったのです。お疑いの向きは買って読まれるがヨロシイ、面白いから(*‘∀‘)
このばあい「盗」も「汗」も難しい漢字ではないのでルビがあればついそのまま見逃してしまいそうなのですが、よく考えるとなんでねあせが「盗む汗」なのかどうもわかりません。どういうときに使うのでしょうか。
ことほど左様に、小説など読んでいると
なんとなく読めてしまうが考えるとよくわからない漢字
というものがある。こういうのはえてして自分では書けない漢字です。そりゃ意味も使いどころもよくわからんのだから当然ではありますが。
昨日なんとなくそんな漢字が気になって、「あ、これ書けない」って言葉を見つけたらいっぺん書いて覚えてみようかと余計なことを考えた。テキストは先ほどの山本周五郎『お美津簪』ですが、これが気にしてみたらあることあること…。
ちょっと例を出してみましょう。
これはやや難しい漢字ですが流れで読めることが多く、だが書いたことがある人はたぶん50人に一人もいないのではないかと思われる(-"-)。ふつうの「震える」となにがちがうのでしょうかね?ちなみに当方のパソコンでは漢字変換で出てきません。古い漢字なのでしょうか。よくわからない。この「檀」のつくりみたいなヘンもこれでしか見ないですね(*‘∀‘)
これも読めるけど書けない漢字の上位に来るのではないでしょうか?漢字変換でも出てくる、メジャーな文字だ。
シンニョウに点がいっこ多いのがミソである('ω')こういう奴よく見るけどなんて名前なのか、どういう決まりで使うのか例によってわかりません。
これ好きです(笑)
うなされる。魘される、あ、漢字変換できるw。なんてったって
厭な鬼(イヤなオニ)
ですからね。そりゃあ魘されるでしょう。こう分かりやすいと面倒な漢字でも一発で覚えてしまう(*‘∀‘)手書きで使いたい日本語ですw。
次も書けたらカッコイイ、
うーむ。草冠で責める、か。なるほど簀巻きだ(笑)
別に簀巻きって悪者をムシロでぐるぐる巻きにして川に放り込むことだけじゃないはずなんですが(料理法でもありますよね)、どうも数限りないマンガの影響でそれしか思い浮かばない(笑)当方はシティ〇ンターの香さんが脳裏を去来しますが、読者諸賢はいかがだろうか('ω')
(また映画やるんだ('ω')簀巻きのシーンを期待したいw)
次は
これも書きませんね。胃がもたれる、のほうじゃなくて、柱にもたれるとかまあ寄りかかるって感じの漢字。でもよく見ると任せるに床几(折り畳みのイス)なんかでつかう几の字が入ってるんでなんとなくわかるっちゃわかる。もたっ(/・ω・)/
こんなの、あるんですねえ('ω')。まんま「見る」がはいってますがね、上も「爪」の字そのままだし合わせてミ・ツメ・ルであることにまあ異論はない。異論はないが、わざわざこんな文字があることが驚きだ。
これも身も蓋もないな(*‘∀‘)
いやスミマセン、蓋はあるのかwでもまぶたをわざわざ感じで描くときは、まあ「瞼」だと思いますが(この感じは妙にカワイイ(笑))でもインパクトですね。パソコンの漢字変換でも「目蓋」と出てくる。うーん、フタだったのかコレ…(目を押さえながら)。
これも好きな漢字です。木枯らし。凩、おっと漢字変換できるな。
木枯らし、よりなんか風流な感じがするんですけど如何でしょう。当方はこっちを使いたいな('ω')。
これも素晴らしいですね(*‘∀‘)
日干しになってヒデリ。日照り、とかくより「ありがたくない日光」の感じがよく出ているw。文字も簡単だ。覚えやすいです。
これは読むのも描くのも簡単ですがあえて入れてみました。ふつう「捕まる」の方を描いちゃうと思うんですよねえ。でもこれもいい感じだしてますよね。悪者をマークして、職務質問して、誘導尋問して、「はい〇〇時〇〇分、確保、確保!」などというムズカシイ駆け引きがない。むしろ逃げようとする奴の足首をむんずととっつかまえたような。
牧歌的なつかまえかたが目に浮かぶ(*‘∀‘)
つかまったら落ちぶれる、これが世の常である(._.)。零落れる、と書くこともありますね。これはそのまま「レイラク」という熟語であるが、この場合の「魄」の字はなんなのだろうか。当方の知る限りこの漢字は
魂魄この世にとどまりて、ウラミ晴らさでおくべきか
のときしか使わない(._.)。なんだか大げさなことになったなあという感じがでております。
のっぴき('ω')これも当方好きな言葉ですね。のっぴき。まあこれがでてきたときはたいていならないと続くのだ。なんとなく「抜き差しならない」と同じように思っていましたが、こっちは「引く」「退く」だけなんですね。押すイメージはない。逃げられない、の意味が強いのでしょうか。
あとどうでもいいけどもう20年以上前から「引退する、引退する」と言ってる某映像カントクさんはやっぱり今後も退引(のっぴき)ならないのでしょうか('ω')
…お元気そうで何よりである。
しかたがない。
創作意欲がほとばしっちゃったんだから仕方ない(*´з`)
…なんかうまいこと繋がってしまいましたが、あくまで『お美津簪』から拾った書けない漢字です。当初の目的をお忘れなきよう(忘れているのは当方ですが…)。
これもシンニョウに点がいっこ多い奴ですね。クセモノだな。あんまホトバシってる感ないですねえ文字の絵面は…。
そうそう、表題の『お美津簪』、このかんざしの字も面白いですね。まああんまりこのごろかんざしって書くこともないでしょうけど、文字の造りは
タケタケキバキバお日様の日!
と、なんだかリズムがいい(笑)竹の歯が刺さってる感じも出てますが。日はなんなのでしょうね。光る頭には刺さらないと思うのですが。かんざし。
これだけ見ると中国語みたいですけどね。あるんですね「あにい」。兄貴分、兄弟分。
これもどうでもいいんですが、当方「おあにいさん」という言い方が好きなのですが、漢字変換するとこれは「お兄いさん」になってしまう。試してみてください。これでは「おにいさん」としか読めない(*´з`)のでした。
さあ長くなりました。最後はこれです。
うーむ。送り仮名が難しい系ですね。おもわず「か」を入れたくなりますが。「り」だけでいい。確り覚えておきましょう。
いやあ短編一本でえらい数の「書けない漢字」がありましたね。
一冊丁寧に読んだら数か月は持つな(笑)ベンキョーしますw
ではお粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)