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ハロウィンを調べるうちに…

10月も終わりであります。世の中はハロウィンであるらしい。

例によってお祭りに縁のない当方はハロウィンについて全く無知なのであるが、波はお絵かきの世界にまで波及しているのであります。いわゆるハロウィン・イラストを多く見かける(._.)

当方もお絵かきのお題としてなら参加してみたい。

まずはハロウィンについて一応は知らねばならぬでしょうな。ウィキペディア先生に聞いてみると…

ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた[要出典]。時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた

(ウィキペディアより引用)

ははあ。死者が還ってくる、また悪いバケモノも出てくるからそれを追っ払う。

つまり盆と節分が一緒に来たようなもんか。

そういえば時期も盆と節分の間である。あ、立冬も節分(季節の分かれ目)でありますからそういっていいでしょう。今年の立冬は11月7日。偶然とはいえよくできたもんです。

それにしても死者が還ってくると、世界共通でみんな踊り出す。あるいは仮装行列をする。不思議なもんではある。

起源をたずぬれば盆で踊ったのはあの有名な目連尊者で、あれは仏教の盂蘭盆会から来ておる。先祖に限らずいろんなものがやってくるの意味からすると施餓鬼会にも近い感じですかね。で、節分は古く延喜式にものっている神事であるからして、これをごっちゃにしたような行事を北欧→アメリカ経由で輸入するというのも「さすが宗教的にイイカゲンな日本人だなあw」の感も極まれる感じである(^^)

なに、ウンチクはもういい?お祭り騒ぎができればいい?ごもっとも、ごもっともです。当方だって楽しい方がいい。ただ今年は567で、渋谷の交差点で仮装行列というわけにもまいりますまい。密集するとおいはらうどころかうつってしまいますでな。悪いものだって集まってきますよ。

面白いのは、ハロウィンとはいいもの(先祖の霊)だけでなく悪いもの(邪鬼妖怪)も集まってくる、ここであります。なのでヒトもバケモノの扮装をして邪鬼を払う。そもそも異界からくる理解不能なものを人間が選べるか?このテーマは『妖怪ハンター』であつかっています。『諸星大二郎 自薦短編集 汝、神になれ鬼になれ』収録の『闇の客人(まろうど)』がそれです。

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これは面白いですねえ。神事で悪いものを呼び出してしまった時は、これまた踊って送り返す。鬼送りであります。こんなところも似ている。どうでもいいけどこのラスト、痺れますねえ。祭りは終わった…永遠に

似たようなテーマに『天神さま』もあります。とおりゃんせとおりゃんせ♪ここはどこの細道じゃ…のアレですね。誰かさんの後ろに鬼がいる。ハテその鬼とはなにか?サバエなす荒ぶる神ではないのか…と。これも怖いですねー。

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もう今日は「諸星大二郎作品を読む日」でもいいような気がしてきましたが。

いや、ハロウィンです。戻ります。

ハロウィンといえばあのカボチャ、ジャック・オー・ランタン。あのデザインは秀逸ですね。可愛らしい。でもちょっと怖い。あれはアメリカ生まれで、もともと欧州ではカブで作っていたらしい。で、またこのカブが怖いんだwウィキペディア見てください。これは怖いですよ。

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中世の死刑執行人みたいですよね。当方はこれ、ジョージ秋山先生『デロリンマン』にでてくる、オロカメンを連想しますが…。

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そう、オロカメンも怖いのです(もう脱線したw)。特にストーリーとは関係なく、お話のラストページ、背景にちっちゃくに出てきてキメ台詞

「おろかものめ!」

とだけ言って去るのです。なんなんでしょう。シュールというか、暗示的というか、なにしろ怖い。

オロカメンの扮装で「トリックオアトリート!」が来たら何のお菓子を上げればいいか?これはもうマカロン一択でしょう。なぜって、ドラマ『銭ゲバ』であったじゃないですか、マカロンタワー。

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当時はまだ当方の部屋にもテレビがありまして、あの名作『銭ゲバ』がイケメン俳優(松山ケンイチさん)主演でドラマになるてんで見ましたですよ。すばらしい演技でしたねえ。マカロンに向かって「こんな金持ちのお菓子が!」と叫び、裏拳で破壊するシーンが忘れられません。…原作にはないんですがね(^_^;)。

ここで蒲郡風太郎のつくった歌を一つ。

地獄極楽ド畜生

南無阿弥陀仏の人生さ

真実一路の道なれど

ままよ人生 銭ズラよ

沁みますねえ。素晴らしい。…これはジョージ秋山先生がテケトウにこさえたものではないでしょう。マンガには描いてませんが、浄土真宗の開祖親鸞の和讃(正像末和讃の末尾・愚禿悲嘆述懐)を下敷きにしていますね…よくこんなところから想を得るものです。銭ゲバ、少年誌ですよ。サ○デーでやるネタでしょうか(^_^;)

もう今日は「ジョージ秋山作品を読む日」でもいいような気がしてきましたが。

いえ、戻りましょう。ハロウィンです。

カボチャと並んで定番なのが魔女のコスプレですね。魔女と言えば手塚治虫先生の『ばるぼら』が…

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…止めましょう。これ永遠にできる。終わりません(ー_ー)

(『ばるぼら』本棚の奥に行っちゃってるんで、角川文庫より画像引用)

…ちなみにヘッダー画像は当方がよくわからんまま「ハロウィンってこんなん?」と描いて嫁さんに見せたら、

「なんか誤解してるようだから勉強するように」

と言われたものです。で、調べてみたんですが…どうも今年中に描けそうにありません(^_^;)

お粗末様でした<(_ _)>

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)