190819

久しぶりの休日は何をしていいか分からなくなった。

午前中は親の仰せのままに弟の自由研究を手伝った。

弟は昔の私と違って勉強への熱意が控えめで、そのくせテストの点数はいい。小学生とはいえ、上手く手を抜けるタイプなのかなと思うとすこし羨ましかった。

宿題やりなさいと少し怒られるくらいがちょうどいい気がする。

弟の課題が終わったので、私は買い物に出掛けた。一緒にタピオカ飲みに行こうと弟を誘ったけれど、ゲームをやりたいそうで断られた。いつもこんなもんだ。

コンタクトを買うために眼科に行ったら、思った以上に待たされるしスタッフが塩対応だし初診料が高いしで気持ちが沈んできた。外は雨だ。

コンタクトを買うためだけに駅前に出向くなんて、なんだか損した気分だからついでに買い物をしようと思っていた。あまりにも気分が沈んだから、ホットペッパービューティーを使ってマッサージ屋さんの予約をした。安いところだと20分2000円くらいで施術をしてくれるから。

マッサージ屋さんは、とてもあたたかい対応をしてくれた。なんだか今日ここに来たことを許された気分だった。

20分間時々会話を混じえながらマッサージをしてもらった。世界から引き離されて、この人とふたりきりになったような気がした。

身体が羽のように軽くなった。驚いた。担当の人も驚いたらしい。私の身体はあまりにも固まっていたそうだ。

施術後にもらったハーブティがとても美味しかったので、なんとなくこのほくほくした気持ちを忘れたくなくてそのままティーパックを購入した。

今飲みながらこれを書いている。
生姜が効いていてスパイシーなのに、喉に残るのは優しい甘み。不思議な味がする。いまの私の気持ちみたいだ。

何をすればいいか分からなかったけど、そこそこいい休日になったと思う。明日もまた仕事だけど、頑張れるかもしれない。

あのマッサージ屋さんはまた行きたいと思う。バイトをかけ持ちしているという話はしたけれど、同じ建物の地下で働いているなんて担当さんは知る由もない。巡り巡ってお客様として来てもらえたら、今日してもらったのと同じようにほっこりするような対応をしたいな。

こうやって優しさの連鎖がうまれるような生活のほうがずっといい。