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フライパンの話。新しいフライパンを多目的に使いこなす

フライパンを買い替えた。

今まで使っていたフライパンはテフロン加工が剝げてしまった。
だが、気にせずそのまま使っていた。
安全性に問題はないということだし、他に壊れている箇所はなかったのだが、焼いても、煮ても、炒めても、焦げ付くようになった。

焼けば、鶏肉や餃子の皮は焦げてフライパンの中底にびっちりと張り付いた。
油で焼き固まった皮を剝がそうとすると、フライ返しが曲がってしまいそうで、頑固に張り付いた皮と格闘するのは諦める。
鶏肉も餃子も、フライパンから剥がせたところだけを食べる羽目になり、鶏肉にも餃子にも申し訳ない気になった。

野菜炒めや肉じゃがは、キャベツや玉ねぎにところどころ黒焦げができ、食べるとき「なんだろう、この黒いのは」と気になり、食欲を邪魔した。

焦げないように、焦げて張り付かないように、油を多めに使ったり、火を弱くしたり、水を足してみたり、フライパンの機嫌を伺いながら使っていた。

ある時、フライパンを使うのではなく、フライパンに使われているような気持ちがしたので、処分することにした。
捨ててしまう前に、テフロンが剥げたフライパンの再利用を考えてみたが、出番は見つからないし、これから出番がやってくることもないだろうと思い、だから、労い、感謝してお別れした。
今までおつかれさまでした。長らくお世話になり、ありがとうございました。

新しいフライパンは、「焼く」「煮る」「炒める」、そして「茹でる」「揚げる」「蒸す」ができるものを探した。モノはできるだけ少なく持ちたい。
鉄製のフライパンを除くと、大抵のフライパンはマルチユースが可能だ。

選んだのは、サーモス(THERMOS)のふっ素樹脂塗膜加工(テフロン加工)のフライパンで、サイズは直径 24cm、深さ8cm、重さ 900g。

蓋は、処分したフライパンの蓋を使うことにした。蓋は壊れていなかったし、サイズも新しいフライパンに合った。色は違うが、気にしない。むしろバイカラーで個性的だ。

新しいフライパンの出番は多い。

朝食はフライパンで目玉焼きを作る。
目玉焼きを取り出す少し前に、フライパンの底の空いている隙間で半分に切った食パンをトーストする。

煮物や炒め物をよく作り置きにするので、深さのあるフライパンは一度に多く作れるので便利だ。

深さがあるフライパンは揚げ物や揚げ焼きに使える。

肉まんやあんまんを蒸す。
底に布巾を敷き、その上に少し高さのある小鉢を置く。
小鉢の半分の高さまで水を張る。水が沸騰したら小鉢の中、もしくは、小鉢の上に箸を2本渡した上に肉まんを置いて蒸す。
フライパンの中でお湯が沸くので、小鉢はぐらぐらしない安定するものを選ぶ。

このやり方で「温め」もできる。
冷凍ごはんは、ラップしたまま小鉢の口に乗るように置く。時間さえ気にならなければ、湯気の立つごはんが食べられる。
焼き魚の温めは、アルミホイルに包み、火をつける。アルミホイルの中からチリチリ音が聞こえて出来上がりを教えてくれる。

炊飯は、対流が十分でないと思うので米は炊かない。
パエリアはフライパンで作ることができる料理だ。

パエリヤやカレー、煮込み料理は、フライパンのまま食卓に出す。
たくさんの種類の野菜を焼き付けたり、蒸したり、フライパンいっぱいに作ると、彩り華やかで美味しそうだ。

冷凍パイシートは、適当な大きさにカットし、中火で蓋をしてから弱火にしてじっくり火を通すと、手軽にパイができる。ジャムやチーズを添えると軽食になる。

新しいフライパンは使い勝手がよい。

欲を言うと、フライパンの内側ある、持ち手を留めるねじ山がないとよい。調理の時に食材が引っかかったり、ねじ山につく汚れが洗う時に気になったりする。

トースターや電子レンジがあると、タイマーをセットしてスイッチを押すだけで、フライパンも小鉢もアルミホイルも必要はなく、時間も短くて済む。
だが、普段の食事であれば、フライパンを上手く使うと、フライパンだけで十分間に合う。

新しいフライパンはテフロン加工を傷つけないように洗い、長くいっしょに日常を過ごしたい。

モノは多く持ちたくない。モノは必要最低限でよい。
だから、少ないモノを大切に使いたい。

写真:フライパン サーモス(THERMOS)


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