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全国通訳案内士試験対策 二次口述試験#2「現場対応ロールプレイ」と「模擬面接」「二次試験対策のまとめ」

2020年度全国通訳案内士試験(英語)に独学で合格した。

「二次試験対策、どうしよう」

二次試験は何をどう勉強すればよいか。
試験日までに準備は間に合うだろうか。
参考書や問題集に費用をかけたくない。

この記事では、二次試験を前に途方に暮れた私が考案・実践した自作の「模擬回答」を使って予行練習を繰り返し行うことで、時間効率のよい、そして教材にかかるコストを抑えた学習方法を、実体験を交えて紹介する。

王道の勉強方法では時間が足りないと不安に思われている受験者の方には、ぜひ参考にしていただきたい。
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この記事では、二次口述試験の「現場対応ロールプレイ」「模擬面接」「二次試験対策のまとめ」について書く。

なお、「プレゼンテーション」と「逐次通訳」については、
別記事『全国通訳案内士試験対策 二次口述試験#1「二次試験対策の進めかた」と「プレゼンテーション」「逐次通訳」』 をお読みいただきたい。


「現場対応ロールプレイ」 ー 模擬回答を作る

1.「現状の説明」と「ガイドの対応」は通訳ガイドになりきって考える

現場対応のロールプレイ試験では「シチュエーションと条件」が書かれた用紙を30秒読んだ後、
「あなたは通訳案内士としてこの状況にどう対応しますか?」と回答を促される。
受験者が回答し、次にその回答に対して外国人試験官が質問する。これが大体3往復する。
受験者「回答①」
試験官「質問①」
受験者「回答②」
試験官「質問②」
受験者「回答③」
試験官「質問③」

現場対応ロールプレイでは、
「現状の説明」と「ガイドの対応(代替案、交渉、要望に応える)」が中心になり、質疑応答が繰り返される。

  • 現状の説明(e.g. 運休・遅延・終了・工事中・施設側の手違い)

  • ガイドの対応

    1. 代替案の提示(e.g. コース・ホテル/レストラン/店・交通手段・日時の変更)

    2. 交渉(e.g. チケットを紛失した、祭りに参加したい)

    3. 要望に応える(e.g. ホテルに戻りたい、寿司を作ってみたい)

2.「あなたは通訳案内士としてこの状況にどう対応しますか?」の答えを作る

後述のサンプル文を参考に受験者の最初の回答(受験者「回答①」)の模擬回答を作っていただきたい。
受験者「回答①」は以下の3つになる。

  1. 現状の説明+ガイドの対応(代替案の提示)

  2. 現状の説明+ガイドの対応(交渉)

  3. 現状の説明+ガイドの対応(要望に応える)

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