5月11日水曜日、曇り。

5月11日水曜日。曇り。肌寒い。朝から上島竜兵さん逝去のニュースが流れると、その後悩みの相談窓口のインフォメーション。またか。数日前にも、某ベテハン俳優逝去の報道があった。同様に窓口への相談を呼びかけていた。この国の自死の数は今年に入ってから3ヶ月で5千人弱。生きることに絶望する心情はわからなくもない。志す仕事の尊厳を共感してもらえない。いや、共感くれる人はいないわけではない。そういう人が組織の内側にいないというだけか。
マイスモールランド」(監督/川和田恵真)をミッドランドシネマにて。入管、難民問題の重たいテーマを、清らかな青春映画として昇華し、我々大人たちが見ないふりをしてきた社会の矛盾や怠惰を見せつけられる。当たり前の倫理観や理想を口にすることを、社会や組織の冷たい目が、それを躊躇わせる。この冷たい目を作り出すのは何者だろう。この映画が多くの人に届き、共鳴する人が増えてくれたら、明日の風景が少しは変わるんじゃないかと思う。

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