見出し画像

旧枠モダンで一番強いカードは何か?

お世話になっております。 おんそくでございます。

突然ですが、皆様は年末に仕込んで年始に発表されてワクワクするものって何だと思いますか?


そうです旧モパワー9の発表ですね。


旧枠モダン村の生き字引であるじんちょうさん(@darakunosiryou)が旧枠モダン最強のカードを決める「旧モパワー9投票」をこの年末年始にかけて行っていらっしゃいました。
よくよく見てみるとこのラインナップはよくできてるなぁと思ったので、
ここで選ばれたカード達について解説(コメント)していきます。
順位は強い順ではなく得票数順ですし、同率順位は一旦無視してます。
正確な強さを示すモノではないので悪しからず。

誰も得しない記事なんですけど、旧枠モダンを始めるならこの辺のカードパワーの認識は環境の把握につながるので、何がどう強いのかとかをふわっと理解しておくとデッキづくりの指針になるんちゃうか?という感じのアレです。

第9位 怨恨/Rancor


旧モパワー9の切り込み隊長。
旧枠モダンで最強の撲殺兵器でもある。
エターナルエンチャントという、破壊されたりエンチャントされてるクリーチャーが死亡しても手札に戻る特性を持ち、オーラでありながらアドバンテージを失う心配が比較的少ないのが最大の強みで、何度も使いまわせるクロック強化が弱いはずがない。
それに加え軽い、パワー2修整が強い、トランプルが強いと3強いが加えられ合計4強いが揃ったカードなので強いのは当たり前。
旧枠モダンにおけるパワー3以上のトランプルが対戦相手に与えるプレッシャーはほかの環境のそれとは次元が違うので、どんなクリーチャーにつけても一流のアタッカーに変貌する。

過去ウルザブロック期のストンピィデッキなどで使われまくっており、
昔は1000円超えの超高額コモンだったことも。
今でもパウパーで現役のバカ強カード。

使用デッキ:ステロイド オーランカー BGネザー 
基本緑色の殴るデッキならどれに入れても強い。

第8位 霊体の先達/Karmic Guide


旧枠モダンで唯一の実用的な無限コンボの片棒を担ぐ女。
以前の記事でも取り上げたが、ゴブリンの砲撃とこのカード2枚で無限ダメージコンボを形成し、トップメタの一角を担うカーミックボンバーデッキのキーカード。

コンボだけでなく普通にリアニメイトカードとしても強く、旧枠モダンにおける最強のリアニメイトカード
なぜかついているプロテクション黒で黒いデッキに破滅をもたらす。
故にいろんなデッキに単純なアドバンテージカードとして投入が期待できるため、白いコントロールよりのデッキには採用を検討してみてもよいだろう。

過去の実績はそこまで多くありませんが、昨年はモダンのビビアンポッドのフィニッシュムーブのパーツとしてまさかの抜擢もあり、現在でも通用するカードというのが証明されている。

使用デッキ:カーミックボンバー リアニメイト 

第7位 ミシュラの工廠/Mishra’s Factory


ミシュラランドの元祖であり、旧枠モダンのミシュラランドの中でも頂点であるカード
頂点たる理由は明確でパンプアップによる引き固めの肯定という腐らなさ、
起動の軽さ、無色ゆえにあらゆるデッキに入れられる幅広い受け入れなど枚挙に暇がない。
黒赤のデッキがヴェクの聖騎士を止める手段としても強力。

コントロールしきった後のアタッカー、序盤のブロッカーと攻防に渡り活躍しており、弱点といえばアーティファクト割りにあたるところくらいだろうか。

昔からコントロールデッキに採用されており、現在もモダン、レガシー、果てはヴィンテージの単色デッキに採用されている時代を超えたパワーカード。
土地のスロットにアタッカーを入れられるのはやっぱり強い。

使用デッキ:2色以下の緑の入らないコントロールデッキすべて
緑にはこいつを超えうる樹上の村があるので入らないことが多いと思います。

第6位 ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk


元祖リセットカードの一角。
タップインという即効性の薄さは弱点だが、置物とクリーチャーを全部吹っ飛ばす旧枠モダンにおける最高のリセット
黒がエンチャントやアーティファクト、赤がエンチャントに触れる救世主的なカードであり、致命的な置物対策がどのデッキにも入れられるようになり、環境に広がりをもたらしたカード。
逆にこのカードのせいで一線を退いたデッキも多々あるのだが…(白単コンや茶単、置物系のコントロールとかね)

ネクロディスクというデッキが特に有名で、世界大会でも活躍した名カード。
今でこそあまり使われていないが、統率者で使える安価なリセットとしても人気で、使いやすさを買われてまれに下環境のサイドボードに仕込まれることもあったり。

使用デッキ: コントロールデッキ全般のサイドボード
正直茶色系のカードはどのデッキのサイドにも検討できますね。

第5位 対抗呪文/Counterspell


マジック30年の歴史で最も多くの人に愛され、最も多くの人に憎まれたカードであるカウンターカードの始祖。
旧枠モダンにおける最強のカウンターカードであり、今更このカードの強さを説明するまでもないと思うが、モダンホライゾン2でリーガルになって以来、青いデッキの強さを押し上げている張本人。
なんやかんや色拘束が厳しいので入らないデッキもなくはないのがまたいい感じのバランスが取れている。

スタンダードで使えた時代は常に青いデッキを支え続けており、当然現在でもモダンでバリバリの現役。
パウパーでも必須級の強カードであり、2マナですべてを否定するそのカードパワーはいつまでも色褪せない。

使用デッキ:青系コントロール全般 
3色以上のデッキだと結構使いにくいのでマナ漏出が優先されることもある。

第4位 包囲攻撃の司令官/Siege-GangCommander


まぎれもなく旧枠モダンにおける最強のクリーチャー
これは結構過言ではなく、

・ピン除去一枚では解決ができない
・除去したとしても対応して2点飛ばされる可能性もある
・フルパン+全投げで13点という法外な打点
・顔だけでなく盤面処理にも使えるので最大3アド取れる

など強い要素が目白押し。
こいつ一枚で中継ぎもクローザーも務められ、本来ゴブリンシナジーを視野に入れて作られたであろうカードであるが、ゴブリン関係なく強く使える。
色拘束が強く、マナもかかるのでそれなりのコストは支払う必要があるが、一枚でできることが非常に多いので、旧枠モダンを遊ばれる方はぜひ一度使ってみてほしい。飛ぶぞ?

初出のころからゴブリンデッキのフィニッシャーとして活躍しており、現在もモダンやパイオニア、レガシーのゴブリンデッキに数枚採用されているという、令和でもバリバリの現役カード。
ドミナリアがリーガルの時期のMTGアリーナの大会でも赤単で活躍していたという旧枠モダンのカードにあるまじき実績を持っているカードでもある。

使用デッキ:リースカーミックボンバー 赤白系 ステロイド 青赤アミュレット
このカードを踏み倒したり釣る動きをするデッキが強いこと強いこと。

第3位 嘘か真か/Fact or Fiction


旧枠モダン最強のドローカード。
一枚で現実的に2枚手札を増やせるのは常軌を逸したアドバンテージ能力で、旧枠モダンで最も使いやすいアドバンテージカード
墓地にカードを送ることも可能で、ただのドローカードにとどまらない広い使い方が可能だ。
使われるときは頑張って2枚とらせるように分けよう。(僕は苦手です)
青系コントロールが強い理由はおおむねこのカード。
このカードを連打されるだけでハンド差がついて気づいたら追い詰められているのは旧モの原風景。
ライブラリーを5枚掘れるのも強く、コンボデッキ、コントロールデッキ全般で必須カードとされている。

インベイジョンブロック時代から抜群のカードパワーを発揮しており、当時は1500円くらいする高額アンコモンでした。
現在はドローカードの質も上がっており、4マナのドローはモダンではあまり使われていないものの、環境が狭ければカードパワーは健在。

使用デッキ:青系コントロール全般 青系のコンボデッキ(リスアラーム、トリコカーミック) 青入りリアニメイト

第2位 稲妻/LightningBolt


マジックの歴史は30年。
30年の歴史でこれより強い火力カードは刷られていない。
1マナであらゆる対象に3点を飛ばす旧枠モダンで最も汎用性の高いカード
こんなパワーカードがリーガルなんだから当然赤いデッキは強いわけだ。

何も説明することはない。
短いテキストから強さをかみしめてほしい。
歴史上で見てもこのカードが使える環境の赤いデッキにはすべて4積みされているといっても過言ではない。
旧モの赤入っているデッキはマジで全部のデッキに4積みされてるので、16枚くらい持っておくと便利。

使用デッキ:バーン ステロイド 青白系 トリコロール(SSS、トリココン)、青赤カウンターバーン、ノワール、ゴブリン、青赤アミュレット
多すぎて草

第1位 獣群の呼び声/Call of the herd


旧モパワー9候補の中で最も多くの人から支持されたカードがこちら。
言わずと知れたオデッセイのトップレアで、時のらせん~ローウィンブロックにおけるTCGと呼ばれる最強の緑のカードの1柱。

3マナ→4マナでマナカーブに沿って唱えられ、単純に1枚で2枚分の働きが可能なパワーカード。
シンプルゆえにわかりにくいのですが、3/3という無視できないサイズのこいつを除去している時点でアド損するという信じられない出来事が巻き起こる。
怨恨なんか貼った日には4回殴られると死ぬバケモンを除去撃った時点でアド損するという考えただけでも気分が悪くなるスペックを持っている。
排撃や撤廃などのアドを失わないバウンスがないこともこいつの強さに拍車をかけているので、環境の寵児といって差し支えないカードだ。
バウンス(特に冬眠)に弱い弱点はあるが、除外を踏まないのは旧枠モダンにおいてはかなりのメリットであろう。

一枚で解決できるのは追放系のカウンターカード(中略、雲散霧消)だけであり、大体の場合アドバンテージをとれるという対処のしづらさ、そして勝利につながる強力なクロックが評価され、旧枠モダンで一番強いカード(の一つ)を晴れて襲名。
今じゃ旧枠モダンを象徴する「ぞうさん」として活躍している。

過去オデッセイ時代では青緑マッドネスやマッドステロなどの緑のデッキ全般に投入されており、エクステンデッドでもPTJunkに採用される実績もある古豪カード。
現在はクリーチャーの質も上がっており、残念ながら使用されるところは見られない。
今でも昔強かったカードを強く使えるという点では、まさしく旧枠モダンを体現するカードにふさわしい。

使用デッキ:すべての緑系のビートダウン 青緑コントロール


さいごに

こう振り返ってみるとアドバンテージが取れるカードや軽くて汎用性の高いカードがランクインしている傾向がありますね。
カードゲームの基本、マジックの基本なんでしょうがカードを評価する中で大切な要素なのかもしれません。

皆さんのお気に入りのカードや思い入れのあるカードはありましたか?
カードゲームの原点はやはり好きなカードで戦うだと思いますので、
是非このP9を軸にしてデッキ組んでみると楽しくなると思います。

それでは良き旧モライフを!




※旧モP9投票していただいたじんちょうさんありがとうございます。
勝手にツイート拝借させていただきました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?