Yoshiteru Umeda

プログラマティカ代表取締役。兵庫県生まれ。地元大学を卒業後に上京。広告会社、デジタルエージェンシーを経てコンサルティング会社の経営に参加。2013年にプログラマティカを創業。趣味はアウトドア関連とDIY。

Yoshiteru Umeda

プログラマティカ代表取締役。兵庫県生まれ。地元大学を卒業後に上京。広告会社、デジタルエージェンシーを経てコンサルティング会社の経営に参加。2013年にプログラマティカを創業。趣味はアウトドア関連とDIY。

最近の記事

FASTとは〜拡大したFAST市場

米国で急速に成長してきたFAST(Free Ad-supported Streaming TV)は、従来からある AVOD(Advertising Video On Demand)のように視聴者が選択したコンテンツを「最初から観る(再生する)」のではなく、リニアTV(従来のテレビ放送)と同様に 現在放映している番組をリアルタイムに視聴するストリーミングサービス です。 AVODは「広告型動画配信サービス」と国内で表されることが多いのですが、 FAST は「広告付き無料ストリ

    • テレビ視聴データ とCMバイイングに関するメモ

      行動制限のないゴールデンウィーク(GW)は3年ぶりだったようですが、みなさんはどのようなGWを過ごされましたか? 私は家族と実家に帰省したり、三浦オフィスの近隣ですが油壺周辺を友人とバイクでツーリングしたり、久しぶりにのんびりとした時間を過ごせました。 さて、GW明けに向けて、資料などを少し整理していますと「 テレビ視聴データ とテレビCMバイイング」に関するメモが出てきました。たしか、今年の2月頃に直近のニュースやリリースなどを時系列的に整理してみたものです。なにか素晴らし

      • 個人視聴率 からの考察(前編)〜コア視聴率〜

        個人視聴率 が評価指標の主役へ テレビの世界で「 世帯視聴率 から 個人視聴率 へ」が注目されるようになって久しい。 ただ、 個人視聴率 自体はそもそも半世紀も前から存在していたし、調査精度を高めた現行方式に近い機械式の調査でさえも、その導入からすでに20年以上が経過している。ここでの久しいとは、そこまでの古い話ではなく、俗にテレビの基軸通貨といわれることもあるビデオリサーチ社が提供する視聴率以外にも新たなテレビ視聴データが各種登場したり、テレビ局側も「今後は 個人視聴率 を

        • テレビCMのプログラマティック取引を予測する

          プログラマティック取引に向かうテレビCM 2020年2月に始まったスマート・アド・セールス(以下、SAS)。この視聴データを基にする新しいテレビCMバイイングの価値が広告主にも受け入れられるようになると、SASの需要は必ず高まるはずである。需要の高まりは価格の高騰と同義である。テレビCMは、民放連基準で「総放送時間の18%以内」*という上限があるため、その影響を特に受けやすいと考えられる。 *参考過去記事:「テレビCMの量ってどれくらいあるの?」 現状のSASの販売枠は

          テレビCMの量ってどれくらいあるの?

          ふだんテレビで見るCMには、いろいろな長さのモノがあります。よく見かける15秒や30秒CM以外にも、60秒や90秒、時には120秒という長尺CMに出会うことさえあります。面白いCMや、自分が興味のある商品やサービスのCMだといいのですが、そうでない場合はチャンネルを替えたくなります。購読料として我々も一部の費用を負担している新聞や雑誌などと違い、テレビはCM(企業からの広告費)がないと放送自体が成り立たないとわかってはいても、そこは人の性(さが)、やはりCMを避けたい気持ちに

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          テレビCMの「総量評価」の大切さ

          テレビCMのメインターゲットとサブターゲット テレビCMは長く世帯視聴率のみで評価をされてきた。しかし、近年は個人視聴率が整備され、徐々に主要指標へと変わってきた。だが、まだその使われ方は「個人全体」を基準とする取引単位までにとどまる。 広告主の設定ターゲットが個人全体、つまりオールターゲットであれば問題はないのだが、多くの場合そうではない。通常は何かしらのターゲットを設定する。ターゲット効率を試算する各種データも整ってきたので、CPM(1,000人あたりの視聴単価)や1

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          広告主がSAS(スマート アド セールス)を活用したい理由

          本noteは、2020年2月12日に開催された日本アドバタイザーズ協会様(JAA)「電波委員会主催セミナー」での講演内容をさらに詳しくご紹介しています。 第三のテレビCM『SAS(スマート アド セールス)』とは 『SAS(スマート アド セールス)』は 、2020年2月より旧ASS(アドバンス スポット セールス)から名称変更し、また日本テレビ以外にも、テレビ東京、フジテレビ、TBSの3局が新たに参加して再スタートをしました*。従来の番組提供やスポットCMに続く、テレビ

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          テレビCMの新時代が始まった。

          テレビCMの第三の選択肢、ASS*(アドバンス スポット セールス)開始から2年、当初からこの新しいCMバイイング方法に注目し、2019年4月に「枠ファインダ」が採用されてからは実際にクライアントにもご活用いただいている。ただ、枠ファインダをそのまま利用するだけでなく、(株)デジタルインテリジェンス(以下、DI.)独自の活用方法も模索してきた。当社はデジタルマーケティングのコンサルティングを生業としている。その中でテレビセカンドオピニオンとして従来の視聴率以外にも、サードパー

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          エリアアロケーションを考えてみる。

          最近多くなってきたのが「テレビ×デジタルの最適アロケーション比率は?」というご相談です。しかし我々は、テレビCMとデジタル広告の最適なアロケーション比率を全国一律で最初に求めるのではなく、まずはブランドやキャンペーン毎に各エリアに対する広告予算のアロケーションが行われた上で、さらにテレビCMとデジタル広告の予算比率の最適化を行うべきという考え方を持っています。私もコンサルタントとして、全国均一にテレビ×デジタルの広告予算のアロケーションを行うことは少々乱暴であると常々アドバイ

          エリアアロケーションを考えてみる。

          テレビCMとは〜視聴率とルールの話。

          我々コンサルタントにとって、参考にするテレビCM視聴率の選択肢がいくつか増えてきています。視聴率と聞いて一番馴染みがあるのは「世帯視聴率」だと思いますが(昨夜の◯◯ドラマの視聴率は**%!などで見ますね)、テレビCMの世界ではこの世帯視聴率ではなくて「個人視聴率」が徐々に中心になってきています。また、録画して観られた「タイムシフト視聴率」も最近はよく耳にしますし、専門的には「CM視聴率」や「視聴質」というような指標も出てきました。 しかし、この視聴率で使われる数字や、もっと

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