生成AIによって引き起こされる、社会人総マネージャー化の恐怖
もう今さら生成AIって感じであり、書くことも語られ尽くしているけど、思ってしまったので備忘録。
生成AIが行っていることはプレーヤーの代替、現在雑務として依頼されているものを低いレベルから高いレベルまで行うことができる。
しかし丸投げすることはできず、精査が必要。
つまり、人間に意思決定判断、レビューが求められている。
まるっと代替してもらえるのはメールの代筆とかで、おもいっきりプレーヤーの仕事で、レビューが雑でもある程度Goが出せるのアウトプットが出る
でもまさにマンガの原案やブレストしてもらった案の精査は人間がしなければならない。
これはほぼマネージャーの仕事である。
ピープルマネジメントとして人の管理をするという意味でなく、ビジネスの決定づけをするマネージャーである。何だったらミニ経営者、ミニ個人事業主といって良い。
この言い換えから伝わるかもしれないが、これはかなりゾッとすることである。普段から上司の愚痴が出るように、マネージャーの仕事なんてかなりレベルが高い。ちゃんとやろうとすれば酔狂なストイックさが必要とされる。
特に今後の時代で辛いのが、「ほぼ実務経験無しにマネージャーをやらされる」ということだ。エンジニアのマネージャーやるにも、エンジニアやってからなることが多いが、そういうプレーヤー業務は生成AIが行うので、それができて当たり前として、マネージャーを任されるということである。
これは、実は「5人でやってた仕事が1人でできるようになったから4人切ります」という脅しより怖い現実である。
それは、みんなに意思決定とアイデアバトルが求められるからである。
それだけ聞くと健全なユートピアに見えるかもしれないが、
私から見ると、ある種ディストピアとしての全国総クリエイター社会として映っている。
プレーヤーとして、8時間働いてお金もらうのも、大変ではあるが、できない仕事ではない。ただ、全員クリエイター、経営者としてパフォーマンス出せ、しかも、毎日それを求められるというのは辛い。
現役クリエイターや経営者もゾッとすると思う。アイデアが求められるスピードが早まってしまうから。
特に、前述の通り、その分野に詳しくない状況でマネージャーとして投げ込まれるんだから辛い。プログラミングしかり、学ぶ・体得することの8割はプレーヤーとしてやっていくためのノウハウだけど、2割はその領域のエッセンスが詰まっており、これは経験の中で学んでいく。そして現在は学べた人だけマネージャーになっていく。
アイデアマンや考えるの好きマンだったら良いかもだけど、
そもそもそんなにみんな仕事が好きじゃない中で、かなりの水準を超えないと仕事として認められないというのは、毎日人格否定されるような人が増えるということ。
どうなるのかな。
ちゃんと反動が起きるだろうから、人間は人間同士じゃないとできない仕事を多くしていくのかな。
朝早くから起きて朝日見て、耕運機で取り切れない雑草抜いて、疲れたって1日終えて夕日を見る、そういう仕事に回帰するのも人間の幸せとしてありかもしれない
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