生きた心地

あの時、ふつうに大学に行ってたら

救いたいと思わなかったら

深い傷を負わなかったら

大切な人たちに出会わなかったら

どんな自分になってたんだろうか。

苦労を知らず、救えた人を救わず、死にたくなるくらいの傷を知らず、人の温もりや人の幸せを考えることが無かったら

どれだけつまらない自分になってたんだろう。

絶えず打ち負かされ、何度も何度も何度も何度も転んで
どれだけ高く跳ぼうとしても乗り越えられない壁が数え切れないほど存在してることを知ってる今は

満たされていると言えるのかな。

そのままで十分だと思いながら生きる人生と

このままじゃダメだと思いながら生きる人生は

どっちが俺らしい生き方なんだろうか。

それは俺だけじゃなく、周りが知ってくれてる。

そう思える時点で俺はもう満たされてる。