玉の間669戦で昇天した魂天Vtuberが考える雀魂攻略論
こんにちは、麻雀系Vtuberうめちゃんです。
今回は魂天を目指している方、玉の間で苦戦している方向けに、私なりの雀魂玉の間攻略論を書いていきたいと思います。
麻雀の戦術論を語る上で誰が書いているのかは重要な情報なので、手前味噌ですが、私の戦績を掲載します。
雀聖3区間での上振れもあり、かなり少ない打数で昇天することができました。安定段位10.56は600戦以上のランキングでも上位となっています。
この記事で何が得られるか
魂天を目指している方が、
できるだけ労力をかけずに
この記事の内容を意識して打てば戦績を向上できる
ような内容を中心に執筆します。
そのため、この記事で推奨する打ち方は
再現性が高く無駄な脳のリソースを使わない
大ミスが起こりにくい打ち方
になります。
記事を執筆する上で他のプレイヤーの方の雀魂攻略系コンテンツとどのような差分をつけるのがよいかを考えた結果このような内容で執筆することにしました。
本記事は、雀魂玉の間だからこうしたほうが良い、というような雀魂に特化した内容は避けます。
理由としては、雀魂で麻雀を始めて、雀魂でしか打ったことが無いという方も一定数いるため、Mリーグルールやフリー麻雀だったらこうだけど、雀魂だったらこう、というような内容は伝わりにくい可能性があるからです。
また、こんな勉強をすればよい、というような勉強方法についても書きません。
様々な良書、動画コンテンツがある中であえて私が勉強方法について発信する必要はないと判断しました。
この記事の構成
麻雀の技術や戦術論は、牌効率、オリ、ケイテンなど様々な要素に分類することができますが、今回は巡目毎の最序盤、序盤、中盤、終盤の4つのカテゴリに分けて何を意識してどう打つとよいのか、を執筆します。
あくまでも私見のため、そんなこと考えて打つ人もいるんだなくらいの軽い気持ちで読んでいただければと思います。読み手の方に新しい気づきが得られるようになれば幸いです。
前提知識
雀魂段位戦のルールはみなさんご存じの通り、ラス回避に重きが置かれます。
おおざっぱに、トップから2.1.0.-3.5くらいの順位点がつくという考え方でよいでしょう。
したがって、オーラスであがればトップが取れそう、でも放銃すればラス、放銃さえしなければ2着というような状況であればオリ優位になります。
重要ポイント
しかしながら、ラス回避だからなんでもオリ寄り、極力勝負をしないというような打ち方は僕はあまり好きではないですし、得だとも思いません。
麻雀は持ち点の大小を争うゲームなので、基本的には局収支が最大になるように打つべきです。
私の成績は放銃率が9.5%でかなり守備寄りの麻雀だと言われることも多いですが、手が入っているときは相当押す方だと思います。
逆に手が入っていないとき、あがれそうにないときは確実にオリる道を選びます。この辺りの話がこの記事を通して伝われば幸いです。
最序盤で考えること
この章では、配牌の良し悪し、手組の方針、他家との点差の3つの要素の考え方を紹介します。
配牌の良し悪しは?
結論私は配牌の良し悪しで打牌を変えることはしませんし、あまりおすすめしません。(配信中はこれは悪いとか言いますが打牌にはあまり影響してません)
この配牌を見てどう思いますか?良いですか?悪いですか?
あまりよくはないと思いますが、1巡目の段階で手牌が良いか悪いかは打牌選択に影響させない方が良いでしょう。
他家のテンパイが入る平均巡目は8~9巡目あたりに集中するため、1巡目時点のドラの枚数やシャンテン数は考えてもあまり意味がないからです。
配牌オリ、などの戦術論もありますが、これは高度な技術が要求される戦術です。あがりを放棄するのであれば絶対に放銃は許されませんし、高打点の被ツモ率を下げるようなアシスト技術なども必要です。
この記事の主目的である労力をかけずに強くなるを実現するのであれば、配牌の良し悪しを考えることはやめましょう。
掲載の配牌であれば、何も考えずにオタ風から切り出し、孤立19牌、役牌を切ってからどうするかを考えます。
最序盤は牌効率の基本に忠実に打っていくことが最も再現性が高く、戦績が良くなりやすいのでおすすめです。
もしNAGA、Mortalを使う方で1~4巡目の打牌選択で悪手が出るよ、ということであれば、1.9字牌の孤立牌の比較を見直しましょう。一致するのが理想です。
繰り返しになりますが、配牌時点で手牌の良し悪しを考えないようにしましょう。
この後説明する全体役を狙う手でなければ、5巡目がその局の配牌だと思って4巡目までは作業的に孤立牌を整理します。
手組の方針
○○さんは手組がうまい~などの会話を目にしたり聞いたことがありますか?
最序盤における手組というのは、私なりの解釈として全体役を見た選択ができるかどうかです。
配牌時点で意識すべき全体役は、ホンイツ(染め手)になります。
ホンイツを意識して選択できるかどうかは、和了率や和了打点に大きく影響するため、もし意識が弱いのであれば改善すべきでしょう。
代表的な例として役牌対子で字牌が多い手があげられます。
この牌姿を見て何を切るのが良いか考えてみましょう。
この牌姿であれば、私のおすすめは4m切りです。
基本的な牌効率は前章で説明した通り、オタ風、19牌、役牌の順で切ることになりますが、ホンイツが見える場合はその限りではありません。
この手を手なりで進めて白をポンしたところで、すべて愚形残りの2000点にしかなりません。
どうせあがりにくいならリターンは最大にした方がよいので、積極的にホンイツを狙いに行きましょう。
ラス回避だからとにかくあがり優先!と考えている方は、ぜひこの機会に考え方を変えてもらえるとよいかなと思います。
ラスを回避するということは、だれか1人よりも点数を多く持っていればよいと考えることもできます。
加点できるときはできるだけ多く加点しておいた方がラス回避にもつながります。
この手を鳴いて3副露までいくとリーチが入ったときにオリることはほとんどできません。であれば、めくりあったときにリターンを大きくしておいた方が長期的に見ればラスは減らせますし、連対率はあがります。
さらに、手の中に孤立字牌を有効牌として抱えておけるので早いリーチが来たときに放銃するリスクが下がります。攻守兼用のホンイツはラス回避ルールにおいても強力な全体役になるので見落とさないようにしましょう。
最序盤でホンイツを狙う基準
役牌の対子がある
ホンイツのブロックが4つある
役牌対子が2組or染めたい色がドラor染めたい色の赤がある
この3つがすべて揃ったらホンイツを狙いましょう。逆にこれが揃わないならホンイツ決め打ちは、安くて遠い仕掛けになったり、リーチ手順のあがり逃しリスクがあります。
先ほどの牌姿は全て満たしているので4m切りということになります。
他家との点差
他家との点差はどのくらい意識して打っていますか?私が意識していることは2つあります。
1つ目はラス目に打ったらラスです。東場でも10000点以上ラス目と自分の点差が離れたら強く意識します。
配牌時点からラス目には極力放銃しない、と心に強く刻みつけて打ちましょう。忘れないようにするというだけで、5巡目までは普通に打ちます。
例えば東1局で12000点が横移動した点差だとします。
東家37000
自分25000
西家13000
北家25000
こうなったとしたら、西家への押し引きはかなり慎重にします。
せっかく-3.5を背負ってくれる人が現れたのなら沈めておきます。5200直撃でも並びになってしまうので、勝負手だけはぶつけるくらいの気持ちで打ちましょう。
逆にこの点棒状況なら親と北家に対しては強く戦います。打ってもラス目に落ちないからです。
ラス目ができたからといって、すべての勝負を避けていると連対率はあがりません。1.2着を取ってポイントを増やすために、ラス目には絶対打たない、ラス目がいるなら他とは真っ向勝負の姿勢を持つと良いと思います。
2つ目はあがり優先の局かどうかです。
これは南2局から意識します。
この点棒状況でどんな方針で打ちますか?
もしホンイツやトイトイなど手役が頭によぎったなら、点差の意識を持つと良いかもしれません。
トップ目と20000点差、3.4着目とは12000点以上差があります。
この局さえあがって終わらせれば、2着以上が確保され親番で安心してトップ狙いができます。逆にここで満貫をあがっても、トップになるためには親番でさらに満貫クラスのあがりが求められます。
したがってこの場面は、打点は必要ありません。白のみ1000点で最速であがれるように打ちましょう。どこから鳴くかは好みなので割愛します。(私は8mと白は急所なので鳴きます)
ラス目が親だから慎重に打つ、というのもアリだとは思いますが、何をもって慎重なのかは難しいところです。高打点の被ツモをされては元も子もないですからね。
明確な攻撃(リーチや仕掛け)が入るまではあがり優先でとりあえず打って、ダメそうなら撤退する方が再現性は高いので、私はあがりMAXでとりあえずめいっぱいに手を進める打ち方をおすすめします。
最序盤の考え方まとめ
最序盤の配牌時点で考えることをまとめます。
5巡目までまっすぐ打つ
ホンイツが狙えるか判断する
10000点離れたラス目がいるか確認する
南2局以降はあがり優先の局かどうか確認する
この4点を意識して打ちましょう。
序盤で考えること
序盤(5~6巡目)で考えることは、あがれる手かどうか、他家の速度感の2点です。牌効率については良コンテンツがたくさんあるので、この記事では取り上げません。
あがれる手かどうか
この判断がこの記事の中で最も安定段位に寄与する部分だと思います。カンタンに言えば、あがれない手でリスクを取る行為は禁物ということです。
これはラス回避ルールに限らず麻雀というゲームの根幹になります。
5巡目になった時点で、自分の手があがれそうかどうか、あがる価値がある手なのかを判断しましょう。そのために意識すべき点は以下です。
リーチ+1ハン以上が見込めるかどうか
苦しい愚形が1つ以下であるかどうか
この2つの基準が満たされていなければ、その局は放銃リスクを極力減らして打ちます。高いか安いかわからない仕掛けにもベタオリを敢行しましょう。
この場面で何を切りますか?(大会戦となっていますが段位戦と想定してください)
リーチ+1ハンを見込めず、8mが2枚切れで2つ苦しい愚形があるような手です。先ほどの2つの基準を全く満たしていません。
こうなったら、下家に対して完全にベタオリを選びましょう。高いか安いかはわかりませんが、この手から2副露に対して通っていない牌を打つのはNGです。
ベタオリの基本は、先制者に通っていて他家に通っていない牌を優先して打っていきます。
なのでこの場面で切るべき牌は7sになるでしょう。
明確な攻撃が入っていなかったとしても、5巡目あたりで2つの基準を満たせない手であれば、だいたい無理だなとあきらめるのがオススメです。
完全にオリとするのは何から切るかが難しいので、リャンメン対子を固定して安牌を持ちスリムにする、七対子など安牌が持ちやすい手に決め打ちするくらいの気持ちでも十分です。
逆にやらない方がいいこと
5巡目時点であがれる可能性が十分にある手でスリムに受けてしまうことは逆にやらないことをオススメします。
リーチ+1ハン以上が見込める
苦しい愚形がない
この2つが満たされるのであれば、その手は十分な勝負手です。少なくとも中盤まではあがりMAXでパンパンに受けましょう。
安牌を持つのはカンタンですが、持つかどうかの基準を点差や手牌によって細かく変えるのはとても難しい技術だと私は常々思います。その日の体調や勝っている、負けているなどの精神状態によってブレる要素があるのは段位戦で長期的に勝つためには望ましくありません。
安牌を持ったからと言って劇的に戦績が良くなるとは思えないので、まずは上の2つの基準と次の他家の速度感だけで判断してみてはどうでしょうか。
他家の速度感
他家の速度感はどのくらい読んでいますか?
この3つが出てきた時だけ強く意識しましょう。
明らかに早い、強い手が入っている捨て牌パターン
役牌の対子落とし
ドラ、ドラ表示牌切り
マンズ、ピンズ、ソーズの3~7牌が全種切られる
役牌の対子落としは言うまでもないでしょうか。タンピン系のかなり良い手が入っている可能性が高いので、見落とさないようにしましょう。
ドラ、ドラ表示牌切りも孤立牌として最強クラスの牌が切られていることになるので、孤立牌がないかなり良い形の2シャンテン以上の手が入っていることが多いです。ドラを切っているからといって油断は禁物です。赤があれば十分に打点が出るのでドラを切っていても高打点は全然出てきます。
マンズ、ピンズ、ソーズの3~7牌が全種切られるというのも1シャンテンのサインです。5ブロックを作る上で有力な牌が3枚切られていたら相当手が整っていると読みましょう。
具体例をあげるとこんな河です。字牌から切り出していて変則手ではなさそうなので、間違いなく良い手が入っているとみてよいでしょう。
このような明らかに速度感を感じる河が出現したら、自分の手の中に現物が少なくとも1枚以上あるかどうかを確認しましょう。
手牌の構成の中に現物があるのであれば無理に安牌を持つ必要はありませんが、リーチドラ1の2シャンテンくらいで手牌構成に安牌がないのであれば、スリムにして現物を1枚抱えましょう。
満貫以上が狙える手であればぶつける価値のある勝負手なので、安牌を持つ必要はありません。最速であがりを目指しましょう。(もはや河見ない)
序盤の考え方まとめ
序盤(5~6巡目)で考えることをまとめます。
あがれる手かどうかを判断する
リーチ+1ハン以上が見込めるかどうか
苦しい愚形が1つ以下であるかどうか
この2つが満たせているのであればそのまま中盤までまっすぐ打ちましょう。満たせていなければ手牌をスリムにする、2副露が入ったら打点不明の仕掛けでもベタオリします。
他家の速度サインを見落とさない
役牌の対子落とし
ドラ、ドラ表示牌切り
マンズ、ピンズ、ソーズの3~7牌が全種切られる
この3つのいずれかが出てきたら、満貫以上が見込めない手の場合のみ安牌があるかどうかを確認します。大事なことなので念押ししますが、手牌構成に安牌があれば2枚切れ字牌などの安牌を無理に持つ必要はありません。
例えリャンメン×リャンメンの1シャンテンだとしてもテンパイするには平均7~8巡かかるので全然テンパらないこともありますし、2シャンテンの自分の手が先にテンパイすることもあります。
一発さえしのげれば意外と何とかなるので、自分のあがり率が大きく下がるような選択は控えましょう。
中盤で考えること
7~12巡目で考えることは、対リーチ押し引き、対仕掛け押し引き、リーチ判断です。
対リーチへの押し引き
最も難しいのが対リーチへの押し引きかもしれませんが、ここはシンプルにしておきます。
※ここでの親は、点差が平たい状況での親とします。離れたラス目がいる場合は放銃してもラスに落ちないのでそれ以外のリーチに該当します。
親・10000点差以上のラス目のリーチ
愚形が1つでもあればオリ
満貫が見込めなければオリ
テンパイでも待ちに自信がなければオリ
それ以外のリーチ
満貫以上良形含み1シャンテンは押し
テンパイなら中盤はほとんど押し
ざっくりとしてますが、大きくこの2つでいいと思います。
自分がテンパイしているなら雑に押しても損になりにくいので、何も考えずに押しましょう。追っかけリーチができるならあがったときの打点は高い方がいいので積極的にリーチします。(現物待ち5200以上はダマOK、それ以外は南場の大トップ目などでない限りリーチ)
重要ポイント「オリ方」
親・10000点差以上のラス目からのリーチに対してはベタオリしましょう。押し返すという意識は持たない方が無難です。リスクに対してリターンが見合わないため形式テンパイや追っかけリーチなどは狙わず、他家に通っていない現物を抜いてオリましょう。
もし現物がなかったとしてもできるだけ通りそうな牌(序盤のマタギや暗刻の19牌など)を打って放銃を避ける選択がおすすめです。
このベタオリがしっかりできるかどうかはラス率に直結します。粘ろうとして2軒リーチに挟まれて手詰まりを良く起こす方は意識してみましょう。
粘りや回し打ちをするのはそれ以外のリーチの時にだけ考慮します。
対仕掛け押し引き
魂天の方の玉の間攻略コンテンツでもよく取り上げられるのが、「副露ケア」です。対仕掛けの押し引きも中盤では考える必要のある要素です。
明らかにテンパっていそうな仕掛け(2副露以上)が入ったら押し引きを考える必要があります。
この場面では親が3副露しており、テンパイしていそうです。
私はこの1mは1シャンテンからは切らない方が良いと思っています。親の副露手の待ち候補は14m36m36s47sの4スジです。(鳴き読みの解説は割愛します。まあその辺あたりそうだよねくらいで十分です)
23r55mや11r55mなどでロンと言われたら目も当てられません。
したがってここでは1sを切って安全に1シャンテンをキープします。2mツモなら7mが安全なのでリーチ(なぜ安全かは割愛)、5mツモなら打点が見合うのでリーチ、4sツモなら待ちがいいのでリーチします。
このように副露手の場合、手牌の構成がさらされている分待ちの候補がかなり限られている場合が結構あります。
なんとなく安そう、くらいの気持ちで大して価値のないノーテン状態から仕掛けに放銃してしまうのは成績がガクッと落ちてしまうので控えましょう。
あたりそうな牌が5.6スジくらいに限られているのであれば、明確に安そう(ドラが字牌で全部見えてるなど)という情報がない場合、ノーテンから安易に押してはダメだという意識を強く持ちましょう。
もう1つの副露ケアとしては「染め手」です。他色の中張牌→字牌と手から出てきたら、たとえ7巡目くらいだとしても染め手の警戒を怠らないようにしましょう。打ったら高い仕掛けの代表格なので中盤以降は特に意識します。
相手が親・10000点差以上のラス目の場合は役牌を絞るのも選択肢に入れましょう。大して価値のない手からまだ間に合うだろうと安易に鳴かせて満貫をツモられるのは大損です。
ホンイツの警戒の思考の流れ
2色中張牌→字牌の順で手出しされたらホンイツを頭に入れる
ホンイツの他色の牌が手出しで入ったらホンイツを候補から外す
他色の牌がターツ落としだったら再度ホンイツを警戒する
いわゆる強者の人の副露ケアの話を聞くとだいたいこんな感じになってます。この順番で思考できるようになるとホンイツへの無駄な放銃は一気に減るでしょう。
リーチ判断
まず結論から言います。先制テンパイなら雑にリーチを打ちましょう。よほど変化に強い牌姿でない限り、愚形テンパイを外すのは局収支的によくありません。
逆に変化に強い牌姿なのに1シャンテン戻しをせずに取りダマにするのもよくありません。このあたりは牌効率の話なので割愛しますが、カンチャン待ちの取りダマをよくしている人は一度見直してみてもよいかもしれません。
このリーチ判断がミスの温床になりがちだと思います。先制なら雑にリーチでいいです。私はリーのみ愚形でも先制ならガンガン曲げます。
ダマにしたり外したりするとミスがつきまといます。なので再現性を高めるためには雑にリーチを打ちましょう。
ここまでは当然だろ、と思う方もいるので別の側面からリーチ判断の思考について書いていきたいと思います。
雀魂の戦績において平均立直巡目というものがあります。
この巡目が早ければ早いほど、牌効率技術が高い、平均よりも遅いからもっと牌効率勉強しないと、と考えるのは私は誤りだと思っています。
私の平均立直巡目は玉の間で上位5%となっていますが、これは牌効率技術だけの話ではありません。深い巡目にリーチをかけていないと平均立直巡目は早くなるからです。
立直先制率を見ていくと、上位10%でした。つまり単純にリーチするのが早いのではなく、先制時はリーチし、先制されたときはオリてリーチをしていない可能性が高いと推測できます。
また良形率についても同様です。良形率が高いからいい待ちを作るのがうまい、愚形ではリーチしていないのかというと、そうではないと思います。
先制された時に愚形が残っていたらオリているから、相対的に良形率が高いとも言えます。
つまり先制したときは積極的にリーチを打ち、先制されたら愚形含みでは押さない、という選択をしてもこのような数値になりますし、その解釈の方が自分の体感とマッチしているように感じます。
この指標でいう先制というのはリーチが入っていない状態で自分がリーチをすることを言いますが、私の考える先制は以下です。
リーチが入っていない(あたりまえ)
親・10000点差以上のラス目から速度サインが入っていない
高打点の仕掛け(ドラポン・余りありホンイツ)が入っていない
これらを満たしていれば先制になるので愚形リーのみだろうが何も考えずにぶん曲げます。9巡目以降になるとこれらを満たさないことがほとんどになるので愚形リーのみは曲げませんし、愚形ドラ1でも待ちに自信がなければ曲げません。
上述の対リーチへの押し引きに応じて打つと必然的に追いかけリーチ率が下がり、平均立直巡目は早くなり、良形率が上がる、ということになります。
中盤の考え方まとめ
対リーチへの押し引き
親・10000点差以上のラス目のリーチ
愚形が1つでもあればオリ
テンパイでも待ちに自信がなければオリ
それ以外のリーチ
満貫以上良形含み1シャンテンは押し
テンパイなら中盤はほとんど押し
対仕掛けへの押し引きは2副露以上入っておりテンパイしている可能性が高い場合、通っていないスジが絞られていないかを確認しましょう。生牌の字牌なども同様に危険です。
河が1289牌と字牌ばかりの2副露であれば、テンパイ率は低いかつ危険牌の候補が多すぎるので無視します。
ノーテンから打点が不明だけど河が濃いテンパイと思われる仕掛けに無スジを打つのは損な行為という意識を持ちましょう。
触れませんでしたが、ドラポンや明らかに高打点が想定されるリャンメンチーの仕掛けなどには完全にオリます。
ホンイツの警戒の思考の流れ
2色中張牌→字牌の順で手出しされたらホンイツを頭に入れる
ホンイツの他色の牌が手出しで入ったらホンイツを候補から外す
他色の牌がターツ落としだったら再度ホンイツを警戒する
この警戒の思考を持っていくだけでも、「え、染まってたの、、全然見てなかった」ということはなくなります。
リーチ判断は先制リーチは多少待ちが悪くても積極的にリーチ。ただし先制の基準を守ります。
リーチが入っていない
親・10000点差以上のラス目から速度サインが入っていない
高打点の仕掛け(ドラポン・余りありホンイツ)が入っていない
先制でない場合にリーチを自重すべき手は、愚形ドラ1以下、ピンフのみの手などです。
対リーチへの押し引きがしっかりできていれば、立直関連の指標は良化すると思われます。このあたりの指標で悩みがあるならぜひ実践してみてもらいたいです。
終盤で考えること
終盤はリーチしているかベタオリしているかの2択になるケースが多いのであまり考えることはありませんが、強いて言えば2つあります。
ダマテンを警戒する、形式テンパイは狙わないの2つです。
ダマテンへの警戒
終盤はダマテンも頻繁に出てきます。重要なポイントとして、リーチや仕掛けに対して無スジ、危険と思われる牌を切った人はダマテンが入っているとみて警戒します。
17巡目で残り2巡という状況ですが、下家の4pに違和感を感じることができるでしょうか。
対面、上家が仕掛けていて、河も濃いためかなりテンパイしていそうです。
マンズがほとんど通っていて待ちの候補が限られており、特にピンズは相当危険に見えます。
そこにドラマタギの4pを切ったということは親は確実にテンパイしているとみたほうが良いでしょう。
最終盤にだれがテンパイしていそうかを推測するのは習慣的にやりましょう。オリるにしても、ただ現物を切るだけではなく、リーチや仕掛けに対してどのあたりが危険かを把握しておき、その危険牌を切った人にダマテンが入っている可能性があると読めるようにします。
形式テンパイは狙わない
流局時テンパイ率をもっと上げたい、テンパイで粘れるようになりたい、という相談を受けることがあるのですが、私は形式テンパイは狙わない方が良いと思っています。
もちろん安全な牌だけを切ってテンパイが取れるなら当然狙いますが、手牌に安牌が足りるかどうかが正確に計算でき、正確な押し引きができてはじめて成立します。上述のダマテンへの警戒も必要です。
テンパイ料がそこまで偉くない点棒状況なのに形式テンパイを取りにいって最終手番でテンパイだからとスジの牌などで大きな放銃をしていたら成績は悪化します。
そもそもテンパイ料が偉い点棒状況はあまり多くありません。ラス前でテンパイを取れば次局のオーラスでラスから抜けた状況になる、などであれば非常に大きいですが、東場であればテンパイ料はさほど着順に影響しません。
なので、本記事の目的である
再現性が高く無駄な脳のリソースを使わない
大ミスが起こりにくい打ち方
を実行するのであれば、形式テンパイを狙うのはやめましょうということになります。
流局時聴牌率が低くても、放銃率が低ければ安定段位10になれるということは実証できているので安心してベタオリしてください。ベタオリこそ正義。
終盤の考え方まとめ
終盤でリーチや仕掛けに対して無スジ、危険と思われる牌を切った人はだいたいダマテンが入っているので警戒します。可能な限り今通った牌を合わせてオリていくと事故が減ります。
形式テンパイは安全牌だけを切って取れるときだけやりましょう。安全牌が無くなるようなテンパイの取り方はNGです。そもそもしっかりベタオリしてると形式テンパイを取れるような手になってないことが多いです。
つかないときはどうすればいいか?
誰しもがぶつかるカベである、不調時にどうすればいいかを書きたいと思います。私も当然ながら不調の時期はありました。
なにをやってもあがれない、しんどいときも麻雀なのであります。ただ重要なのは放銃率です。私の実績値ではありますが、和了率はかなり変動したものの放銃率はほとんど変動しませんでした。
深みにはまるケースとして、あまりにも負けすぎたり、連続的に良い手が入らないという状態に陥った結果、価値のない手から無理に押したり粘ったりして放銃というのがあります。
ついていようがついていまいが、押し引きの基準は変えてはいけないですし、連続的に手が入らなかったとしてもオリるべきときはオリなければいけません。
ついていないときに私が意識することはいかに美しい、誰が見ても「無理ラスだね」と言えるラスを引けるかどうかです。
理想的な負け方は地蔵ラスか勝負手で放銃ラスです。良くない負け方はあがれない手で放銃ラスです。
今回紹介した序盤の手牌価値の判断や中盤の押し引きなどを参考に、できる限り労力を使わない再現性の高い打ち方を実行するとどハマりしにくくはなると思うので、負けが込んだら見返してもらえると嬉しいです。
最後に、麻雀は結局気合
最後までお読みいただきありがとうございました。ここまでそれっぽい理論を書いておいて、最後は精神論です。
Mリーガーの渡辺太さんも言うように麻雀はガッツ、気合いが大事です。押すべき牌を押せない、オリるべきときにオリれないと途端に成績は悪くなります。
天鳳位や雀魂トップランカーの鉄強と言われる人たちは、麻雀がうまいのはもちろんのこと、打牌がブレない、大ミスをしないというのも特徴として挙げられます。やはり自分の選択を貫く気合いは大事なのだろうと思っています。
この記事を読んで新たな気づきを得ていただければうれしいです。もしこの攻略論を気合いで実践して結果が出なかったら、いつでも牌譜をDMで投げつけてください!
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