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広島 錦川鉄道へ (1)

ある夏、仕事で広島に行くことがありました。
詳しく書いてしまいますと、2018年8月26日のことです。

仕事とはいえ、せっかく広島まで行くのだったら、錦川鉄道に立ち寄ってみたい次第!
一泊延長してやろうではないですか!
※翌日は休みです。

なのですが、ひとつ問題がありました。
錦川清流線は7月、豪雨によって土砂崩壊が発生し、岩国~北河内間で列車の運転見合わせが続いていたのです。


私が錦川鉄道を訪問する予定は翌27日。
27日に運転再開予定との情報がリリースされていましたが、確認を取っておきたいところです。

仕事のお昼休憩時、錦川鉄道に電話して運行予定について尋ねてみました。
「おそらく明日再開できるのではないかと思われるが、決定か否かはこれから安全確認を行ってその結果による」
という内容の返答をいただきました。


わかりました、ありがとうございますと電話を切ろうとしたところ、電話口の職員さんが「最終的な判断が決定したら電話を折り返します」とのこと!

ふつうに自分で調べるか再度電話してみるつもりだったので、なんて親切なんだとおおいに感動しながら電話を切りました。


そして数時間後、約束通り電話が…ああ、お忙しいでしょうに、本当にありがとうございます。
結果は……
運行再開決定!!
なんて素晴らしいタイミングで広島に来ちゃったんでしょうか!!

二重三重に感動しつつ、一日フリー切符の予約をして電話を切りました。
明日の錦川鉄道行きは決定です!



予定決行が確定してほっと一息。

この日は仕事終わりに原爆ドームまで歩きました。
わたしは夏の夜のお散歩が大好きなのです。


ライトアップされた原爆ドームと、その向こうを走っていく市電をじっと眺めました。


一瞬で亡くなっていった方々は、あるいは苦しみぬいて亡くなった方々は、苦しみながら生きぬいた方々は、わたしの生き方を見てなにを思われるでしょうか。
納得してもらえるでしょうか。

ああ、こんな人間で申し訳ない。
呑気にだらしなく生きてごめんなさい。
もっと頑張らないといけないのに。
どうか許してください。
何もできなくてごめんなさい。


いつも原爆ドームに来ると「真面目に、きちんと生きなければ」と背筋が伸びます。


どこに頭を垂れればいいかわからないから、原爆ドームに深く丁寧にお辞儀をしてホテルに帰りました。

どうかどうか、安らかにお眠りください


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