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ナンパのお話

人通りの多い道や駅前を歩いているときでも、思わず身を固くしてしまう自分がいる。
いつもはまったく問題ないのに、ふいに他人の声や視線に恐怖を感じることがある。

こんな風になったのは、これまで幾度か悪質なナンパに遭遇したことと関係があろう。

たまに「ナンパにあう人は別にかわいいってわけじゃなくて、チョロそうって思われてるだけだからw」なんて意見が書かれているのをネットで見ることがある。

そんなのを見るたびに「うるせー!!!わかっとるわ!!!!」と叫びたくなる。

もちろんナンパをしてくる人間は「お姉さんキレイですね~」なんて言って近づいてくるわけだし、その言葉自体は褒め言葉と受け取ってもいいのかもしれないが、同時に「あっ、いま舐めて見られてるのかもな」と感じることもある。

それだけでも嫌な気分になるのに、そのうえ先ほどあげたようなネットの意見があるのだから、褒められたと手放しで喜べるほどお気楽には到底なれない。

過去受けたことのナンパの例としては

・「男の目線も必要でしょう」と買い物について来ようとする
・「スマホの充電器貸してください」と言いながら手を握ってくる
・「ナンパじゃないんですけど」と言いつつ「タイプだから連絡先教えてください」と迫ってくる
・自分の父親よりも年上であろうおじさんが「何もしないから」としつこくご飯に誘ってくる

というようなものがあった。

ちなみに私は時々、こういうようなナンパをされた後にそれを友達に話したりツイッターにのせたりすることがある。

だが言っておくが、これは自分の体験を知らしめたいからなんて理由ではない。

ナンパで受けた不快感を、「こんなナンパ野郎がいたよ~」というネタにしてしまうことでなんとか消化したいからだ。

そうでもしないと、「うまくあしらえずに逆上されたらどうしよう」「強引に力づくでどこかに連れていかれたりしないだろうか」という恐怖や、冷たい態度をとらざるをえなかったことへの若干の罪悪感がいつまでも自分の中に残っているような感覚になる。

だいたい私は初めて会う人と話すことがそもそも得意ではない。
ナンパのたちの悪いところは、こっちが何も考えず普通に歩いているときなどに勝手にこちらのテリトリーに入ってきて距離を詰めようとしてくるところにあると思っている。

意識の外から知らない人に声をかけられるのが、どれだけ相手に緊張感を抱かせる行為なのかをどうか彼らに理解してほしい。

というかこれは純粋な疑問なのだけれども、ナンパの成功率ってどのくらいなんだろうか。(いやそもそも成功ってなんだっていう話かもしれないけど)

少なくとも私は一回も連絡先を教えたり一緒にご飯に行ったりしたことはない。

最近はマッチングアプリも普及しているんだし、出会いたい人や遊び相手が欲しい人はそういう人同士でつながってくれと思う。

出会いを求めてる人を否定しない。
でも見ず知らずの人に声をかけるということは恐怖を与えることになるのだということをわかってくれないものだろうか。






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