泡かぼちゃ|第8話

同じ職場の平田というやつは、出身が大阪ということだけ覚えていてそれ以外覚えていない。だけど、メールの返信に関してはこいつは苦にしてなそうに見える。他にも電話対応とか。実際、電話対応なんて業務はあまりないモノだと思っていたが、そんなことはないらしい。牛丼には紅生姜が必要であるように、ビジネスシーンにはどんな効率化を進めても必要らしい。

生の声が、生のネギくらいにツンとして嫌だと時に思う勇次郎は、対面出社が必要なのも嫌気がさす時がある。

だけれども、平安京を思い出させる整然としたオフィスは空間デザインを趣味の一つとして学ぶ勇次郎にとってはそれだけで心地よく水を吸収する観葉植物になった気分になるのだ。



書いちゃったよ。連載辞めるって思うと、やめられなくなるのかも。実に面白い。

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