泡かぼちゃ|第5話

大学時代に入り浸っていた図書館はいつも冷房の効きが悪かった。夏はあつく、冬もあつく。暖房はむしろ効きすぎで鬱陶しかった。

都会的なキャンパスでテクノロジーの活用をひとつの強みとしているのにも関わらず、室温の調整さえできていない。我々から設備費として徴収しているわけはどこへいったのやら。

しかし、今の会社はその点よい。エアコンがついているかついてないかも分からない。

快適なことに気づかないから、たぶん快適なんだろう。

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