泡かぼちゃ|第6話
コンビニから帰り、返さなければいけないメールボックスに溜まったいろいろを思い出す。ゲートで鳴る、ピッとなるのが新宿御苑のフリーパスでよく通ってた過去を思い出させる。うろ覚えだけど、何回も入場するならそれを買った方がいい。あそこに入り浸ってみると、それだけで文学的な世界観にふけられるような気がして、なんか好きだった。風は24度のままで、頬を撫でる。産毛まで剃ってしまったからか、風は勇次郎に寄り添ってくれない。
硬くなった、口と顎の髭だけがまるでなかったかのようにモグラしている。
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