福島にキャピタル 2012.8.15 ブログ

 不純なようだが、物事には情と理が絡む。昨日紹介した2016年の東京は、どっちも弱く、さらにいやらしく言えば、恩を売ることも見栄を張ることもできなかった。 
 オリンピックは平和の祭典、などとカマトトぶるつもりはない。経済活動が関係しなければ、こんなにも人々は熱狂しないし、こんなにも商業主義に毒されることもなかった。しかし、それが現実なら、少しでも栄養のある魚(トト)を使いたいものだ。日本橋の上に高速を通すなどいう美意識のかけらもないこともやってしまったが、オリンピックを契機に東京のインフラが進んだのは事実であろう。
 また、オリンピックは都市開催ながら、実情は国家単位の招致活動と環境整備への支援が不可欠というか主な眼目。いま現在、国として機能を整備しなくてはならない地方はどこか?建設した施設をその後も活用できそうなのはどこか?
 そこに首都圏からの交通や都市としての規模を考慮すれば、東北の中心であり震災時に最も人的被害の大きかった宮城県の県庁所在地であり、若林区をはじめ直接の被災地でもある政令指定都市「仙台」が相応しいのではなかろうか。少なくとも、二度目の開催且つ、諸々の一極集中が度々懸念される東京よりは。
 ロンドン大会のサッカーでは、都市どころか国をまたぎウェールズやスコットランドまで範囲が広がっていた。東京(さいたま・横浜)はそういう形の参加協力が可能、新幹線のPRにもなる。
 ある程度目処がついてからの立候補となると、2024年なのか?2028年か?もっと先か?私なんぞが無責任に口にできないし、なにより地元の方々の意向が最優先なのは言うまでもない。でも、もし東北の皆さんが望むなら、きっと日本中が賛成し協力してくれるに違いない。そして、世界中の人に支援のお礼をするとともに復興した街を見てもらうことは、スポーツを超えての意義もあると思う。
 と、いうような意味のことをテレビで言ったのだった。そして最近になって考える。ほぼ同じ理由+αから、一時期議論されていた遷都の候補地として、福島を推薦したい。

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