【本の感想】お金に好かれる極意 大村大次郎 祥伝社
作者は元国税局の調査官で、税務調査等の業務を行っていた経歴を持っており、その経験、知識を今回紹介させていただく著作の執筆をされています。
この本は、一見、お堅い表紙とタイトルに見えますが、かなり読みやすくてお金に関する考え方がストイックになる、そんな内容で記載されております。
今回は数々の作者の助言の中でも特に心に留め置きたいと思ったことをピックアップしてご紹介いたします。
○楽をして稼ぐという発想
本作を語る上で大事な考え方になります。
これはズルをしても良いという意味ではないはないので、ご注意ください。
例えば、税金に関してはサラリーマンは税金を引かれてからの給料支払いになりますが、自営業等の事業者は経費で支払ってから、残った分に税金がかけられます。
この点は国税調査官の作者のリアルな体験話が記載されているので、すごく参考になります。
こういった感じで、お金に関しては狡猾に考えていく必要があります。
また、ビジネスをゴリゴリ頑張るのも良いですが、自分がやりたいことをやること、ちゃんと休みながらやること、等も記載されております。
○情報力
一口に情報力といっても色々ありますが、重要なのは専門的知識とインサイドな情報網の構築が重要になります。
具体的な作者の話として以下が挙げられております。
建築関連等で従事していたある人は、会社を転々としていますが、非常に社交的で知り合いを通じて色んな情報を得ていました。
そこに大手マンションの清掃業募集の情報を得てから、自身のこれまでの業務の知見と生かして、清掃業を立ち上げて、清掃を請け負うことに成功しました。
この話には人脈とノウハウを活かす重要性が学べます。
大手マンションの清掃業の募集の情報を得ること、清掃業を立ち上げるノウハウ、これはこれまでの自分のコネを利用したものであり、つまり、自分に今ある情報力が儲ける鍵になることを示しております。
○サラリーマン必見!不動産事業
作者はサラリーマンは不動産事業に向いていると記載しております。
不動産事業は、個人が銀行ローンでアパート等を購入して、家賃収入を得るのが一般的ですが、サラリーマンは銀行からの信用が高く、こうした事業を進めやすいことがあります。
また、不動産事業が赤字でも給与所得と合算することができるので、合算した額に税金がかかることになります。
急な転勤の際は所有マンションを賃貸にすれば、家賃収入も見込めます。
借金というワードに嫌なイメージがあると思いますが、上手に借金していくことは作者も良しとしております。
小ネタとして、ろうきん等の利率が低い公的機関の活用を推奨しております。
元国税調査官の経歴でお堅いことを言われるのかなっと思ってましたが、かなりリアルな実情を記載していて、タメになりました。
こんなこと教えていいの?という内容がまだまだありますので、ぜひお手に取ってご一読いただければ幸いです。
それでは、また。
以下、小ネタ
・雑損控除
台風や地震などの災害、窃盗被害を受けた場合は雑損控除が可能。
控除できる額は(被害額ー5万円)
50万円の被害額が出た場合は45万円が所得から控除され、約5万円〜10万円程度の節税になること。
実は自然災害には害虫駆除、雪おろし等も雑損控除の対象になる可能性があるとのこと。
・医療費控除
所得控除には医療費控除があり、10万円以上か所得金額の5%以上を医療費として負担した場合は控除を受けられるもの。
(医療費ー10万円か所得金額の5%)の計算式で100万円の医療費の場合90万円が控除の対象となる。
実は温泉にいった費用も控除の対象になる可能性があり、医者が病気の治療と認めた場合と厚労省に指定された温泉療養施設に行ったとき等の条件あり。
お金に好かれる極意
大村大次郎
祥伝社
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